きおろし きもの教室                            ブログ


映画の中の着物

図書館できものの本を借りました。

「伝えておきたい古きよききもののたしなみ ~日本映画に学ぶ」(河出書房新社)

作家・近藤富枝さんの著書です。

 

近藤さんは、大正11年に日本橋の袋物問屋に生まれました。

「文士のきもの」など、着物に関する著作もある方です。

2016年に93歳で亡くなりました。

 

この本は、日本映画の中に登場する着物を例にとり、当時の流行などを踏まえながら

職業や性別・立場による着物の着方の違いなどについて書かれています。

取り上げられている映画は古い映画がほとんどですので、

見た映画もあるし知らない映画もありました。

若い方にはちょっとわからないかもしれません。

 

 

見たことがある映画は「なるほど」と思いながら読めましたが、

見たことが無くて、この本をきっかけにどうしても見たくなった映画がありました。

今は便利ですね。

早速ネット注文で取り寄せました。

 

その一つがこちら「夜の河」。

近藤さんの本の中に「羽織のコーディネイトが楽しめる」とあったので、取り寄せました。この頃の羽織は今より丈は短め。

私も生まれていない昭和31年の作品で、内容はメロドラマです。

舞台が京都の染物屋ということで、業界の裏側も見ることが出来ます。

 

今では着物はほとんどの場合が「晴れ着」になりました。

これらの映画の中の着物は、日本人が普通に着物を着ていた頃のお話。

帯の結び方や衿の合わせ方、羽織の丈・・・時代や立場によって色々な着方があって興味深いです。

 

 


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思い出の着物や帯をリメイクして

自分の母や祖母から譲られた着物や帯をお持ちの方も、たくさんいらっしゃることでしょう。

それを実際に自分で着ていらっしゃる方もいれば、

譲られてもなあ・・・とお困りの方もあると思います。

 

今朝テレビのニュースの中でそんな着物や帯のリメイクされている方が紹介されていました。

(最初ちょっと見逃してしまい、どちらでされているのかわかりませんでしたが。)

番組に中でたまたま紹介された方は、40数年前のご自分の七五三の際にお母様が買って下さったという

蝶の柄の帯のリメイク。

「蝶は幸せを運んで来てくれるのよ」

と言ったお母様の言葉と共に、大切に保管されてきた帯です。

お母様の思い出の詰まった帯を、形を変えてでも何とかして残したい・・・

そう思ってこちらを尋ねたようでした。

結局この帯に織りこまれた蝶は、形を変えて甦りました。

ご本人用にトートバッグ、二人の娘さん用にポシェットにそれぞれ生まれ変わったのです。

バッグに生まれ変わった帯をみたとたん、「嬉しい!」。

この方の目から涙があふれていました。

 

肉親が着ていた着物というのは、なかなか処分出来ないものですね。

右の写真は、私の母が着ていた塩沢の着物を名古屋帯にリメイクしたもの。この着物を着た、まだ私が幼い頃の母の写真が残っています。

 

母はまだ元気でいますが、

もう着物は着ないということで譲り受けました。

塩沢の生地に絞りが入っているのが珍しく、何とか着物で着たいと思いましたが、自分の寸法に仕立て直すのに裄丈が足らず、

迷った末に名古屋帯にしました。

毎年初夏になるとよく締めています。

なんということもない帯ですが、

私にとってはやはり大切な帯なのですね。

 

もう単衣!?

ことしの春は気温が高いですね。

桜は3月の下旬に咲いてしまいましたし。

今朝テレビのの天気予報で、桜とツツジが一緒に咲いている写真が出ました。

ツツジはもう少し後、4月下旬からゴールデンウィーク頃に咲いているイメージで、ちょっと見たことの無い景色でした。

もうフジが咲きだしているそうです。

ツツジもフジも初夏の花ですね。

 

その天気予報で、今年はヒノキの花粉が大量に飛んでいるという話をしていました。

これも気温が高いせいだそうです。

友人が「風を引いて、熱は出なかったけど鼻水が止まらない」と話していたのは、

ひょっとするとヒノキの花粉かも・・・と思いました。

いずれにしても、お大事に。

 

これだけ気温が上がってくると、袷の着物を着るのがちょっと辛くなってきます。

着物の本来のきまりからすると、5月いっぱいは袷。

お茶会などでは「暑い!」と言いながらも、今でもこのルールが守られていますが、

お洒落着では、とても袷は着ていられません。

私は暑がりなので、気温が25度近くなるという日には、もう単衣を着たい気分です。

 

着物や帯の柄の中には、季節の花などを表現したものがありますから、

先程のフジの柄の帯などをお持ちの方は、今年は早めに締めないと

「締める時季を逸してしまった!」というようなことが起こるかもしれません。

緩やかに変化していた日本の四季が、今年のように「冬が終わったら夏」みたいなことになってくるのは、ちょっと寂しいことのように思います。

 

 

 


春、いろいろ

新年度になりました。

我が家も姪が新社会人、甥が新大学生、友人の息子さんが新高校生・・・になります。

「息子の入学式に着物が着たい」と言ってこちらの教室に入学された生徒さんも、

先日卒業試験に合格されて、来週には着物を着て小学校入学の息子さんの入学式に出席予定です。

新しい生活をスターされる皆さんに、心からエールを送りたいですね。

 


昨日は、近所の方からゼンマイをいただきました。

正に春の味覚ですね。

春には苦いものを食べると良いそうです。

 

急なことで戸惑いましたが、アク抜きが自宅の重曹でも出来るとのことで、

早速下処理をしました。

今晩食卓にのる予定です。

初夏のような暖かさで、様々な花が競うように咲き始めました。

我が家の庭のハナミズキの蕾も膨らんでいるのを発見。



自分も何か、今年の目標を・・・と考えていました。

お茶の先生がお茶名の申請に当たり、「何か一つ自分の専門に勉強する分野を決めると良いわよ」

とアドバイスを下さいました。

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お茶名

お茶のお稽古を始めてかれこれ10年になります。

覚えが悪いので、教えていただいてもなかなかしっかりと頭に残りません。

お稽古で

「先生、これは初めて教えていただくお点前ですね

とお聞きすると、

「いえいえ、勉強した記録がありますよ」

・・・というようなことがよくあります。

 

そんな私に、先生がお茶名をいただくための申請をしてくださいました。

手続きやら何やらで、実際にお茶名がいただけるのは夏過ぎになるそうです。

お茶名はお家元から「宗」の字をいただいて、あともう一字一般的には自分の名前から一字を取って決まります。

ですが、最終的にどんな名前になるかは、実際に届くまで誰にもわかりません。

楽しみに待つのみ・・・。

 

先生が「記念にお茶事をしたら?」とおっしゃってくださいました。

お茶名がいただけるのが夏過ぎなので、10月の「名残の茶事」か11月の「口切り」や「開炉の茶事」なんかどう?と。

ありがたいお話です。

お茶事の準備はなかなかたいへんですが、頑張ってやり終える事が出来たら、それはとても良い記念になることでしょう。

お茶事は、とても一人では出来ません。

お茶名の申請を今回同時にされる方がいるので、「一緒にお茶事をしませんか?」と相談してみようと思います。

 

目標が出来ることは良いことですね。

先生、どうもありがとうござます。