きおろし きもの教室                            ブログ


中置(なかおき)

10月に入って日も短くなり、このところの雨続きで寒くなってきました。

10月になると「今年も残すところ・・・」などという気持ちになって来ます。

年賀状やおせち料理の予約の話もちらほら。

これから暮れまでは毎年あっという間に過ぎて行きます。

 

茶道の方では10月一杯は「風炉」で夏仕様。

ですが、少しづつ涼しくなって「炉」に向かう今頃の季節を、特別に「名残」と呼びます。

「風炉」の季節だけどもう秋ですね、という感じでしょうか。

 

今月のお稽古では、「中置(なかおき)」というこの時季限定のお点前をしました。

夏の間、お客様から離して置いてあった風炉(火)を少し近づけ、

お客様の近くにあった水指を離します。

お点前しているのは、恥ずかしながら私です(#^.^#)。

先生が撮って送って下さいました。

 

この他にも、今月は先生もこの時期限りのお道具を色々出して来て、

お稽古して下さいました。

五行棚、やつれ風炉、徳風棗・・・。

 

毎日忙しい日々を過ごしていますが、

先生のお宅でお茶のお稽古をする時は、静かな気持ちになれます。

お湯の沸く音、お湯を注ぐ音、茶筅をふる音・・・

                      そして美味しいお菓子とお茶(あっ、これこそ!)。

 

お点前は何回やっても忘れてしまいますが、

優しい先生のお陰で、束の間の大切な時間をいただいています。

 

 

秋の祭礼

先週末、地元の秋の祭礼が行われました。

私の住んでいるところは新しい住宅地で、地元の神社の氏子という訳ではありませんが、

以前から地元の皆さんに交じって参加してきた歴史があります。

 

昔はもちろん毎年行われていたのでしょうが、

近年は若者が少なくなったりで、何年かに一度もお祭りになりました。

今年は実施が決まり、今年町内会の役員のお役目が回ってきている我が家としては、

積極的に(?)関わることになりました。


お祭りが近づくと、街のあちこちにこんな旗が。

 

お祭りには、各町内ごとに持っている本格的な山車が出ます。前回まではこれを若者が引いたのですが、今回は人数不足(?)とのことで、山車を車に乗せて移動することになりました。

私がお手伝いしたのは、裏方のおにぎり作り。

女性陣が近所の集会所に集合して、お祭りの際に皆さんが食べるおにぎりを握りました。

 

コンロの上に鍋が乗っていますが、この鍋5個分のお米を焚き、下の写真のようにあけて冷まし、白おにぎり・ゆかりおにぎり・味付きおにぎりを握りました。



実際のお祭りについては、この後母の病院に行くために実家に帰ってしまったので、残念ながら写真を撮ることが出来ませんでした。

 

ですが、珍しいものをご紹介します。

お祭りの前に回覧版で販売のお知らせがあった写真の法被(はっぴ)。見たことの無い字が書いてありますが、「きおろし」と読みます。以前はこんな風に書いていたのでしょうか?

ちょっとカッコイイですよね。

 

 

 

きものデビュー

先日初等科にいらしている生徒さんが、自分で着物を着て外出するという「きものデビュー」をしました。

それは「きものカルチャー」で実施している「きもの知識」の勉強会の日でした。

授業は恵比寿校で午後からの予定でしたので、時間に合わせて家を出ます。

 

「きもの知識」は、「きものカルチャー初等科・中等科」で行われている授業で、

実際に着物や帯の反物を手に取って勉強していただけるものです。

着物には様々な染織技術があり、テキストにはその説明や写真が掲載されていますが、

実際に手に取って目で確認できるというのは、とても勉強になります。

 

「きものカルチャー」ではこの授業を定期的に開いていて、生徒さんはご自分の都合に合わせて受講出来ます。

今月はこちら印西教室から二人の生徒さんが出席予定でした。

授業が行われるのは恵比寿校ですし、まだ着付けの勉強中ですから、

必ず着物を着ていかなければならないということはありません。

ですがお二人共「着物で行きたい!」と楽しみにしていました。

残念ながらお一人が体調を崩されて、前日に欠席の連絡が。

でも大丈夫!前述のように定期的に開催されていますから、次回参加しましょうね。

 

「雨だったら着物が着れないから晴れるといいなあ~」

とおっしゃる二人共「雨女」とのこと。

ですが私が強力な「晴れ女」なので、当日は晴れ。

出席の生徒さんは午前中にばっちり準備をして、

待ち合わせ時刻にちゃんと着物を着て現れました。

 

翌日「昨日はとても楽しかったです」とお便りが届きました。

勉強の後は美術館に立ち寄ったとのこと。

「最後まで着崩れませんでした!」と嬉しい報告も。

 

着物が着られるようになると、着物を着て外出したくなりますね。

どんどん着物を着て、ますます着物が好きになって欲しいです。

きものデビュー!が上手く行ったようで、私もとても嬉しいです。

 

 

こぎん刺し・菱刺し、裂織

「こぎん・刺子」荻窪清子・著    (日本の染織13 京都書院美術双書)
「こぎん・刺子」荻窪清子・著    (日本の染織13 京都書院美術双書)

前回書けなかった青森のこぎん刺しなどについてご紹介したいと思います。

 

こぎん刺しは全国各地にそれぞれ特徴を持って伝えられていますが、

青森県のこぎん刺しにも地域によって様々な模様があるそうです。

右の写真の上の三縞こぎんは三筋の縞、右の西こぎんは肩の段模様が特長、

左は東こぎんには縞模様がありません。

 

刺し子にはもともと布の補強の意味合いがあります。

そのデザインは、各地で特長を生み出しました。

津軽地方に伝わるこぎん刺しは、藍地に白糸で刺します。

 

一方で青森県の太平洋側・八戸周辺には「南部菱刺し」が伝わっています。

こちらは明治時代に鉄道が通ってから毛糸がもたらされ、

下の写真のように、色糸を使って色彩豊かに刺されるようになりました。

刺す際の布の織り目の取り方の違いで、それぞれの菱型がこぎん刺しは縦長、南部菱刺しの方は横長になります。

どちらも青森県の伝統的工芸品に指定されています。

「こぎん・刺子」荻窪清子・著  (日本の染織13京都書院美術双書)
「こぎん・刺子」荻窪清子・著  (日本の染織13京都書院美術双書)

もう一つ、青森県は裂織(さきおり)が伝えられています。裂織も全国各地にあります。

古い裂を細く裂いて織り込みます。

南部地方ではきれいな色糸を折り込んで、こたつ掛けが作られてきました。

 

今回の旅行で何か記念にと思い、裂織の入ったバッグを買って来ました

ちょっとわかりずらいですが、裂織の雰囲気が伝わるでしょうか?


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岩木山、奥入瀬、葦毛崎展望台

前回からの続きです。

写真は弘前市西方の岩木山で、弘前市内からの眺めです。

標高は1625m。日本百名山にも選ばれています。

その美しい姿は「津軽富士」とも。

「津軽岩木スカイライン」という有料道路があって、

八合目まで車で行くことが出来ます。

 

この日は晴天でしたが、岩木山の山頂には雲がかかっていました。心配しながらスカイラインを登って行くと、

やはり八合目近くから雲が出て来ました。

右の写真は八合目からの日本海方面の眺め。

ちょっとわかりずらいですが、弧を描いているのは

津軽半島の日本海側・七里長浜です。

お天気が良ければ、左手の白神山地から津軽半島の先端まで見えるのだとか。

八合目は流石に寒くて、休憩所には暖房が入っていました。



弘前を散策した後は東へ向かいました。

黒石市を通り、八甲田を左に見ながら奥入瀬渓谷へ。

今の季節、渓谷を歩くのは暑くも寒くもなくて丁度良い感じ。緑が日の光にきらきらしてとても綺麗でした。

渓谷の奥・十和田湖には、外国人旅行者の方もたくさんいましたよ。

そこから更に東へと進み、最後は八戸へ。

八戸市には種差海岸というとても景色の綺麗なところがあるのですが、時間が足りなくて葦毛崎展望台だけ行くことが出来ました。

この辺りは「陸中海岸国立公園」としてあったものが、

震災後にその復興と伝承を目的に「三陸復興国立公園」と改められたのだそうです。

お天気も良くて、本当に綺麗なところでした。

書ききれなかったこぎん刺しや菱刺し・南部裂織などについては、いずれまた。