きおろし きもの教室  

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再会

ひょんなことから、久しぶりに父方の従妹二人と会うことになりました。

私の両親は父も母も兄弟姉妹が大勢いたので、自然といとこも大勢になります。

子供の頃は、お正月などよく顔を合わせたものですが、大人になってからはめっきり会わなくなりました。

そんな時に連絡を貰ったので、楽しみにして出掛けました。

 

まずランチ、ということで新宿に集合。

久しぶりの再会に、事前の電話で年長の従姉からは「顔、わかるかしら?」と心配の声が。

でも、待ち合わせ場所で顔を合わせた途端「あっ、〇〇ちゃん!」。

 

ランチ後に「お茶にしましょ」と場所を変えも話は弾みます。

10歳ずつ年が離れていて私が最年少でしたが、それぞれの世代の楽しみや様々な悩み・・・色々な話が出来ました。

気がつくと、もう夕方の5時。

「また会いましょうね」と言って、それぞれ帰路につきました。

 

最年長の従姉が手先が器用な人で、この日手作りの懐紙入れをプレゼントしてくれました。

これは亡くなったお母様(私からすると伯母)の着物をほどいてご自分のワンピースを作り、その際の余り布で作ったのだとか。

とても素敵な裂だったのでお話を聞くと、この伯母も手先仕事が好きだった人で、この着物もどこからか余った絹糸を貰ってきてそれをつなげて一本の糸にして、それを織屋に出して着物の反物にし、その反物に染めの指定をしてこしらえたものだったとのこと。

紡いだ糸なのであちこちに節があり、染柄も優しくてとても素敵です。

 

伯母の着物が形を変えてこうして私の手元に来たことが感慨深く思い、糸紡ぎまでした伯母の心も受け取りたいと思います。

 

 


岡山で桃!

さて、旅行のお話も最終回です。

 

岡山はフルーツ王国。

旅行のどこかで、フルーツパフェを食べたいと思っていました。

 

まず一回目は倉敷で。

猛暑の中街を歩き回っていると、観光ガイドに載っていた「くらしき桃子」がありました。

大原美術館のミュージアムショップ近くにもあったようですが(暑さでよく理解していない・・・)、「あっちのほうが、雰囲気があるよ」という主人の言葉で、川沿いの方の店舗へ。

お店に入ると別世界の涼しさ!

ちょっと高価でしたが、せっかく来たんだからと桃パフェを注文しました。

出てきたのがこれ。ビックリする私に、お店の方が「桃一個以上使ってます。」

けれど・・・実は桃はまだ熟していなくて、美味しさはイマイチでした。残念。

 

二回目は最後の日。

最終日はお昼の新幹線に乗るために、午前中に岡山に戻り、

最後に後楽園と岡山城を見学しました。

後楽園も岡山城も素晴らしかったですが、そこを出て来る頃には、やはり暑さでぐったり。

そんな時に、出口を出たところにある休憩所の前に立っていた「白桃かき氷」の看板が目に飛び込んできました。お値段は「時価」とありました。

もう最後、食べるしかないです。

早速入って、注文。出てきたのが写真の品物。

こちらは熟した桃でとっても美味しかった!

桃は上に乗った飾りの部分だけではありませんよ。

なんと刻んだ桃が、下の氷の中にも入っているんです。これで体の芯まで冷えて、疲れが飛びました。

 

この日、岡山市内は「桃太郎まつり」。

交通制限があると聞いていたので、中心部を避けて走ってレンタカーを返却。

予定の新幹線に乗って、無事に帰宅しました。

 

いや~、それにしても暑かった。

レンタカーで移動中、、恐らくボンネットとかの温度だと思いますが、車内に表示された外気温は最高で41℃を表示。

私も初めて見る数字でした。

元気で帰って来られて、ヨカッタヨカッタ。

 

 

しまなみ海道

三日目は、しまなみ海道へ。

ここをドライブするのが、我が家の今回の旅行のハイライト。

高速道路は本州の尾道近くから始まって、四国今治市までつながっています。

写真でわかりずらいですが、下からちょっと飛び出ているのが今治市です。

ここをサイクリングで走ろう!という方も大勢いらしゃいました。

我が家はもちろんレンタカー。

 

まずそれぞれの島に立ち寄ることなく、一番四国寄りの大きな島・大島に向かいました。

ここで「潮流体験」するためです。

この辺りは数年前に話題になった和田竜さんの小説「村上海賊の娘」の舞台となったところ。そう、江戸時代以前まで、瀬戸内海の覇者・村上海賊が活躍していたところです。

 

「潮流体験」は、船で流れの早い海流に乗って海賊気分を楽しもう!というものです。

潮の流れにも時刻によって変化があり、旅行前の下調べではこの日は9時と15時の前後1時間が最も楽しめる、とのことだったので、頑張って早めに行きました。

 

乗船したのは10時発の船。

船頭さんの舵取りがすばらしいです。「波に乗らずに潮に乗れ」と言うのだとか。

狙ったところに舟をピタッとつけて、さすがに海賊の末裔(?)。

海の上は風が涼しくて気持ち良かった!約40分の潮流体験はあっという間に終わりました。

舟から上がると目の前に村上海賊の資料館があります。

海賊の資料館は初めてなので、ワクワク。

彼らが活躍していた当時に使っていた、相手の舟を手繰り寄せる道具とか武器など、とても面白く見学しました。

けれど、「海賊」といっても悪さをしていたばかりではありませんよ。

通行する舟の水先案内や警護、通行料の徴収などで生活していたとのこと。

遺跡からは、南蛮や中国・朝鮮半島の陶器なども出てくるそうです。

 

発掘調査など進行中で、まだこれからわかってくることがたくさんあるのだそうですよ。

海には道路が無いし、国境も無いし、なんか自由でいいな~って思います。

 

 

倉敷

旅行の二日目は倉敷。

前日は倉敷の宿が取れなかったので岡山に泊まり、

午前中は吉備地域の神社などを散策してから来ました。

ものすごい暑さでしたが、宿が取れないくらいですから、

倉敷は一年中人気のスポットなんですね。

 

 

倉敷散策に当てられる時間は、この日も午後の半日しか無かったので、

楽しそうなお店が軒を連ねる中、的を絞って歩くことに。

 

私が行きたかったのは、倉敷民藝館と大原美術館。

倉敷の民藝館は、全国にある民芸館の中で、東京の民藝館に続き昭和23年に開館したもの。

 

館内はゆったりとして、ゆっくりと展示品を見ることが出来ます。

展示されているのは、地元岡山の民芸品が中心。

知らない焼き物などもありましたが、どれも温かみのあるものばかりでした。

受付のところにショップもあります。

器だけでなく、備中和紙やいぐさ製品なども置いてありますよ。

 

もう一つの大原美術館は、知らない人はいないくらいの有名な美術館ですね。

私は初めて来ました。館内は、本館/工芸館・東洋館/分館に分かれています。

敷地も広大なので、ゆっくり見たい方は一日でも足りないかも知れませんね。

 

私が見たかったのは工芸館。

浜田庄司/河井寛次郎/棟方志功/芹沢銈介/富本憲吉・・・

などの作品展示があります。

大好きな芹沢銈介ですが、ミュージアムショップで芹沢銈介デザインの手拭いを見つけたので買ってきました。

今の季節にぴつたりの「滝」の絵なので、さっそく自宅の階段に掛けてみました。

話は変わりますが、大原美術館の分館で熊谷守一の「陽の死んだ日」を見ました。

熊谷守一は、山崎努さんと去年亡くなった樹木希林さんが熊谷夫婦を演じた映画「モリのいる場所」を見てから、

ちょっと作品集を開いたりして、この作品のことは知っていました。

「陽の死んだ日」は、熊谷さんの次男・陽さんが幼くして亡くなった日に描いた陽さんの死に顔です。

印刷物ではわかりませんでしたが、幾度も塗り重ねられた絵具から、息子を失った悲しみがあふれてくるようでした。

本物の力、はすごいですね。

 

 

備前焼

連日猛暑が続いています。

そんな中、岡山・倉敷・しまなみ海道方面に旅行に行ってきました。

何回かに分けて、旅行の様子を書きたいと思います。

 

まず行ったのは伊部(いんべ)。備前焼の故郷です。

ここでお茶事に使える花入を買う予定で、お茶の先生に色々と相談していました。

町には備前焼の店舗が並んでいて私にとっては一日歩いていても飽きないところですが、時間があまり取れませんでした。最初に駅前の「備前焼ミュージアム」を見学してから、隣の伝統産業会館へ。ここには作家別にずらりと作品が並んでいます。ここを一巡りして一応の目星をつけて、ここだけは行きたいと思っていたお店へ行ってみることにしました。それは、今年の冬に東京で「The 備前」という展示会があった際、とても素敵な作品を出展していた若手作家さんのお店です。

町中を流れる不老川
町中を流れる不老川

楽しみにしていましたが、残念ながら夏休み。

後ろ髪を引かれつつ、最初の伝統産業会館に戻りました。

 

何点か目を付けていた物をそれぞれ再確認して、

予算もある中で、一番気に入ったものを選びました。

いつかお披露目の日が訪れますように。



花入をあれこれと探す間にちょっと休憩に入った喫茶店で、頼んだアイスコーヒーが入って出てきた器は正に備前焼。モダンなデザインに「こんな形もあるのね」と思いながら手に取ると、ガラスの器とも陶器の器とも違ったぬくもりのある(?)冷たさが伝わってきました。

口当たりも優しくて、こんなカップが欲しくなってしまいました。

けれど花入の他にカップまで探している時間はなくて、

忘れ物をしたような気持ちで、伊部を後にしました。

 

翌日は倉敷。

前日の備前焼のカップのことが頭から離れず、

倉敷に何軒かある備前焼のお店を覘いて歩きました。

 

 

あちこち歩いて、やっと気に入ったカップに遭遇!

私の手にすっぽりはまる大きさです。

 

「ねえねえ、いいでしょう?」朝、このカップでコーヒーを飲みながら隣の主人に声をかけました。

「ふ~ん」とそっけない返事。

別にいいんです。自分用に自分のお小遣いで買ったんですからね。

大切に使っていこうと思います。

 

 


伊部にある国の特別史跡・旧閑谷学校。屋根瓦は備前焼。
伊部にある国の特別史跡・旧閑谷学校。屋根瓦は備前焼。