お茶のお稽古

母の入院のために二か月お休みしていたお茶のお稽古ですが、母も大分落ち着いたのでお稽古を再開することにしました。

二か月あっという間でしたが、久しぶりに先生のお宅にお邪魔すると、和室はすっかり夏の風情に。

床には「澗水湛如藍(かんすい たたえて あいのごとし)」と書かれたお軸。

お花は白く涼しげな槿(むくげ)が一輪。

並べれれた数々のお道具類も、夏ならではのものばかりでした。

 

釣瓶水指(注連縄無し)
釣瓶水指(注連縄無し)

先生が「盛夏ののお点前をまだやっていなかったからやりましょうね」

とおっしゃって、今日は「洗い茶巾」と「名水点て」というお点前を。

「洗い茶巾」は茶巾を収めた茶碗の中に水を張って茶室に運び入れ、

お点前の最中にお客さまの前で茶巾を絞り、その水音が涼を呼ぶ、というもの。

「名水点て」は木製の釣瓶水指に名水を入れ、注連縄を巡らせて使います。

お客様はこの水指の様子を見ることで「名水が入っているのだわ」と理解し、

お点前が始まる前に、その名水を所望していただくというものです。

 

久しぶりのお稽古で、

全部忘れてしまったのではないかしら・・・?、と心配していました。

お点前の始まり、柄杓を自分の正面で構えた時には、

ちょっと気持ちが引き締まりました。

 

槿(むくげ)
槿(むくげ)

帰りにちょっと寄ったスーパーで、年配の女性から

「素敵ねえ」

と着物姿をほめていただきました。

今日着ていたのは、水色の絽の小紋に万寿菊柄の紗紬の名古屋帯。

実際のところお茶のお稽古の後で着物の下は汗ぐっしょりでしたが

「ありがとうございます」

とその場はにこやかに応えて、別れました。

着物姿は目立ちますね。

暑い毎日ですが、着物を着ている時は涼やかに行きましょう!

 

 

「URUSHI」展

佐倉市の国立歴史民俗博物館で開催中の「URUSHI」展に行ってきました。

今回の展示会では、植物の種類として表記する場合は「ウルシ」、

人間の文化としての表記は「漆」、両方の場合は「URUSHI」ということで、

植物としてのウルシから最新技術に使用される漆まで、広範囲な内容となっています。

 

茶道具の中にも、漆加工されたものはたくさんあります。

現在国内で使用される漆の98%が輸入とのこと。

わずかな国産ウルシの中の7割が、岩手県二戸市浄法寺産です。

会場の入り口近くに、浄法寺での漆掻き作業の映像が流れていました。

たいへんな苦労の上に、日本の漆が支えられていることを実感しました。

 

博物館の常設展内では、今回の「URUSHI」展に合わせて「楽器と漆」という特集展示も行っています。

和楽器の笙や笛・琴・・・などには、美しい漆工芸がほどこされたものがたくさんあり

それらをずらりと並べて見せてくれます。

 

余りの美しさにうっとりしていたところ、急に館内が真っ暗に!

実は外では急な落雷で、停電になったのでした。

直ぐに通電するだろうとその場で待っていましたが、なかなかつきません。

この間、これらの素晴らしい楽器と暗い部屋に一人きり・・・。

なんだかちょつと贅沢な気持ちがしました。

間もなくして、無事に電気はつきましたよ。

 

出口にはこんな車が。

含漆UV塗装の自動車だそうで、紫外線を当てると硬化するのだそうです。展示会のなかでは、こんなURUSHIの新技術も見ることが出来ます。

 

私も漆製品は大好きなので、この日のお土産は漆塗りのブックカバー。凹凸の文様がある紙に、新素材の漆を塗ったものだそうです。漆なので堅牢とのこと。

少しの水ならば、はじくかもしれませんね。

展示会は9月3日(日)までです。

 


「水墨の風」展

出光美術館で開催中の「水墨の風」展に行ってきました。

副タイトルに「長谷川等伯と雪舟」とあります。

長谷川等伯と雪舟の優品を中心に、

中国絵画の名品を交えて紹介しようという展示会です。

 

水墨画は、日本には鎌倉時代に禅と共に伝わったのだそうです。

水墨画は、ちょっとお茶の世界にも関係があります。

室町時代に時代に始まった茶の湯ですが、

当時は掛物に中国絵画が用いられていました。

中でも牧谿(もっけい)の水墨画は特に好まれていたそうですが、

今回の展示の中にも牧谿の作品があります。

 

日本の水墨画といえば雪舟。

室町時代に明に渡って本場の水墨画を勉強して帰国し、

後世に大きな影響を与えました。

 

もう一人の長谷川等伯は、雪舟より少し後の時代・豊臣秀吉の頃の人です。

千利休とも親交がありました。

長谷川等伯は、水墨画だけでなく障壁画なども描いています。

今回の展示会では「竹鶴図屏風」という作品がありました

(左のパンフレットの一番上)

会場の解説にもありましたが、等伯の「松林図屏風」(国宝)を思い起こさせます。

以前「松林図屏風」を見る機会があったのに、その機会を逸してしまったことがあるのですが、きっとこんなタッチなのだろうと思いました。

墨の濃淡で表現された竹林に引き込まれました。

 

水墨画は基本的に墨一色です。

墨の濃淡や筆の運び(運筆)だけで表現します。

そして描かれていない余白部分・・・にも、私たち日本人は何か感じるところがありますね。

 

その他、足利将軍家の同朋衆だった観阿弥・相阿弥の作品なども展示されています。

興味のある方は、是非足を運んでみて下さい

7月17日までです。

 

小御門神社の祭礼

お茶の社中のお仲間に神主さんがいて、毎年そちらの春の祭礼の際に「添え窯」という形で、先生を中心に有志でお手伝いしています。

よくお祭りの際に、毛氈を引いた縁台などでお茶がいただけるところがありますね。

そんな感じのご奉仕です。

 

毎年お天気に恵まれますが、今年も快晴。

気持ちの良い一日となりました。

 

お祭りでは色々な催し物があります。

神社ならではの行事の他にも、地元の方の獅子舞や中学生のブラスバンド演奏、居合や舞いの披露・・・。

右下の写真は、毎年このお祭りの際にお茶と一緒に差し上げるお菓子です。

小御門神社のオリジナル干菓子。とても美味しいですよ。

社中の皆さんがお点前している様子を撮影するのを忘れてしまいました。

先生のブログにも紹介がありますから、お点前の様子はこちらをどうぞ。

http://blog.goo.ne.jp/gsouwao/e/c2edc432d74f9d40e0f289b11c36d217

 

 

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「茶碗の中の宇宙」展

もう一つの展示会「茶碗の中の宇宙」展は、楽茶碗の展示会です。

楽茶碗は今から450年前、茶碗といえばろくろを使って作るのが主流だった時代に、千利休が当時の陶工・長次郎に手びねりで作らせたのが始まり。

今回の展示会では、この初代・長次郎から当代・15代に渡る全時代の楽茶碗を総覧しています。

こちらも見逃すわけには行きません。

 

会場では、各代の代表する茶碗が展示されています。

中でも初代・長次郎の作品は数多く展示されていて、

先に見た国立博物館での作品を合わせると、一日でたくさんの長次郎作品に会えたというとても貴重な一日になりました。

 

楽家の茶碗は「一子相伝」ですが、

単に伝統を守って来たのではではありません。

各代とも独自性や創作性を発揮させて独自の作品を作り続けてきました。

     

国宝・待庵/床
国宝・待庵/床

たくさんの楽茶碗を拝見する中で、私にはやはり長次郎の茶碗が印象に残りました。

長次郎の茶椀の多くは、後の織部の茶碗に見られる歪みなどの作為は感じられません。

けれど、茶碗の上から中を覗き込んでみると、とても深いのです。

横から見たのではとても想像できない「深さ」でした。

長次郎の茶椀を覗き込んで、私は利休の茶室「待庵」の床を思い出されました。

待庵の床は、奥の角の柱を見えないように塗り回した「室床(むろどこ)」と呼ばれる作りで、奥行きが感じられるようになっています。

同じ時代を生きた利休と長次郎ですが、どこか似ているのかも知れません。

 

いろんな角度から見たり、実際の大きさを知ったりするのは、

やはり実物ならではの醍醐味ですね。

解説が書かれてありますから、それぞれの楽茶碗が作れれた時代背景などを考えながら拝見出来て、理解が深まりました。

 

こちらの図録は2300円。

もちろん買いました。

どちらの展示会の図録も、記憶が薄まらないうちに、じっくり開いてみたいと思っています。

 

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特別展「茶の湯」

今開催中の茶道に関する展示会です。

一枚ですが、内容は二つ。

上の「茶碗の中の宇宙」展と、下の特別展「茶の湯」。

お茶の展示会としては大注目の内容で、先日友人と行ってきました。

 

同じ日に行ったのですが、今日は特別展「茶の湯」のことを書きます。

この展示会は「茶の湯を通して日本人が選び、創造してきた美術の変遷を、室町時代から近代に至るまで大規模に展観するもの」(展示会図録より)

という壮大なもので、この規模は37年振りとのこと。

室町時代から近代にいたる茶の湯の名品が並びます。

 

場所は上野の国立博物館・平成館。

混雑が予想されたので、平日の早い時間に行きました。

入場制限で少し待ちましたが、早かったせいか思ったより早く会場入り。

解説が聞けるイヤホンを借りてスタート。

入場すると・・・混んでいました!

 

見ること3時間。

名品ばかり一度にこれほど見たのは初めてかも知れません。

 

最後の力を振り絞り、売店へ。

どんなに高くても重くても、図録は買うつもりでした。

2800円。

「あら、安いじゃないの」

思わず口から出てしまったほど、展示会の内容は濃かったのです。

 

そして図録のこの厚さ!

計ったら3センチありました。

                               中身は見てきた名品の写真と詳しい解説が載っているの   

                               です。

                               高くなーい!                              

会場には、本当にたくさんの人が訪れていました。

お茶に関わりがない方でも、機会があったら是非足を運んでみてください。

でも、履き慣れた靴で行って下さいね。

混雑のせいか、売店の前以外は途中に椅子は置いてありませんでしたから。

 

 

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合同茶会

転合庵
転合庵

四社中合同のお茶会が、お天気にも恵まれて無事に終わりました。

場所は、上野の東京国立博物館・裏手の庭園内にあるお茶室。

我が社中は、小堀遠州ゆかりの「転合庵」で濃茶席の担当でした。

 

私は、お点前一席と、半東を二席受け持ち。

このお茶会に向けて、自分なりに勉強してきましたが、

いざ本番となると、後に残るのは反省ばかり・・・。

これはまた、次回への課題にいたしましょう。

準備をして下さった先生、当日ご一緒して下さった社中の皆さま、

どうもありがとうございました。

 

今回お香の「御家流」社中がご一緒でした。

御香席は初めての経験です。

ワクワクしながら席入りすると、写真のような料紙が置いてありました。

 

今回は多くが初心者ということで、初歩的な流れで。

まず最初に「春」という「試(ためし)」の香を聞きます。

その後別の香を三回聞きますが、その内の一つが「春」

で、後の二つは「桃」という別の香。                           

さて、最初に聞いた香と同じ物はどれだったでしょうか?というのを当てるのです。

なかなか微妙な違いで、集中力が必要です。

 

全ての香を聞いた後に、写真左の紙に自分の感じた香の種類を順に記入します。

私は、一番目二番目が最初の「試」と違う「桃」、最後が「試」で聞いた「春」と感じたので、

「桃、桃、春」と記入。

名前を書いて回収されます。

 

全員の記入用紙が回収されたところで、正解の発表です。

私はというと・・・全問正解でした!

 

香道は、優雅で雅ですね。

一席がお茶に比べると長いですが、楽しいひとときを過ごしました。

 

 

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座ったまま動く

今週末のお茶会で、「半東(はんとう)」というお役目の勉強をさせていただくことになりました。

「半東」というのは、亭主と共に茶室に入って、お茶を運んだり飲み終わった茶碗を下げたりなど、

亭主と共に直接お客様のおもてなしをする係のことを言います。

 

今回の合同茶会で、我が社中は「濃茶」担当。

濃茶の茶室は小間と呼ばれる四畳半の小さめのお部屋ですが、

それでも一回につき最大12名のお客様が席入りされる予定です。

四畳半の中には炉が切ってあり、お点前をする人、

説明をされる先生、お客様が12人と座っているのですから、

空きスペースは広くありません。

そのわずかのスペースに入り、お茶椀を出したり下げたりします。

お客様は座っていらっしゃいますから、

半東も一度茶室に入って座ったら、膝の向きを変える、上がる、下がる・・・座ったままで仕事をこなします。

 

大切なのは、着物の前がはだけないようにすることです。

座ったまま向きを変える、上がる、下がる・・・などの動作は、注意しないと徐々に着物がはだけて来ます。

ですが、茶室内のこと、お茶様も見ています。

着物がはだけてしまってはいけないのです。

 

それから、お客様の目の前にお尻を向けるのもよろしくありません。

茶室の周辺をぐるりとお客様が座っていますから、

座る位置にも注意しないといけません。

 

こんな動きを、時には両手でお茶の入った茶碗を持ちながらします。

お客様の様子に注意を払いながら、自分の動きが邪魔にならないようにしつつ、

適切なタイミングで・・・

と、なかなかたいへんな仕事です。

 

今日お茶会前の最後のお稽古で、先生に色々なチェックポイントを教えていただきました。

最後に「あとは、その時の判断で」と先生。

あと数日、何度も頭の中でシュミレーションして・・・

当日は今の自分が出来る限り!、で頑張りたいと思います。

 

 

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古唐津

「古唐津」という言葉をご存知でしょうか?

暖かみのある、ほっこりとした焼き物です。

「古」というくらいですから、最近のものではありません。

古く桃山時代の焼き物です。

 

この古唐津をあつめた展示会が出光美術館で開催されているので

行ってきました。

是非、足を運びたかった展示会です。

思っていたよりも混んでいて、人気のほどが伺えました。

 

お茶の方では、「一楽、二萩、三唐津」或いは「一井戸、二楽、

三唐津」という言葉があります。

いずれも茶椀のことで、それぞれ楽焼、萩焼、唐津を指し、

茶人から見た格の順位を表しています。

 

古唐津にはたくさんの種類があります。

奥高麗、朝鮮唐津、絵唐津 斑唐津・・・

それぞれが魅力的な表情を持っています。

 

お茶の茶碗に使われる古唐津の中で最上の物は、奥高麗。

枇杷(びわ)色とも朽葉(くちば)色とも呼ばれる暖かみのある色合いを持つ茶碗は、手にも馴染みやすいような感じがします。

古唐津らしいと言われるのは、写真のような絵唐津の大皿。この皿で、直径が36cmあります。

絵唐津の絵は、どれものびやか。

 

展示の中には、近代の有名実業家達を虜にしたと言われるぐい飲みもあります。

 

出光美術館の古唐津コレクションは、質・量共に日本一とのこと。興味のある方は、是非この機会に「古唐津」と出会ってみて下さい。

 


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お雛さまのお泊り

ひなまつりが近づいてきました。

皆さんのお宅では、どんな雛飾りをされるでしょうか?

 

我が家のお雛さまはこんな感じ。

以前京都に行った際に買った伏見人形のお雛さまです。

京都式なので、お内裏様は向かって右。東京式は、左右が逆ですね。

お雛さまは、お内裏様に抱かれるように立っています。

 

我が家ではいつもお二人で寂しく過ごしていらっしゃるので、

毎年この季節になると、お茶の先生のお宅に遊びに行きます。

今年もそろそろ・・・、という季節になったので、

先日のお稽古の時に一緒に行きました。

 

こんな感じです。

 

先生の雛飾りは東京式なので、お内裏様は向かって左。

 

今年は初めて「お雛さまのお泊り」を思いつきました。

先生に「お泊りしても良いですか?」とお尋ねすると、

快く「いいわよ」というご返事。

お稽古に来る皆さんにも見ていただいて、一年に一度の

楽しいひとときを過ごしていただきましょう。

  先生のブログにもこの様子が。http://blog.goo.ne.jp/gsouwao/e/38e705bf00173e9332c7c903649687ca

 

ひなまつりが終わると、お茶会はもうすぐそこです。

わたしもこれからお稽古に集中して、

来ていただいたお茶さまにおいしいお茶を飲んでいただけるようにしたいと思います。

 

 

 

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