口切の茶事が終わりました

7月にお茶名をいただいてから準備を重ねていた口切の茶事が、昨日お天気にも恵まれて無事に終了しました。

今回は同じ時にお茶名をいただいた方と二人亭主。

懐石はベテランの先輩に全般的にお願いして、進行や担当については手順良く出来るように二人で話し合ってやりました。

お客様で席入りして下さっていた先生も、心配でちょくちょく水屋に顔を出して下さいました。

 

当日は、朝まだ自宅に居る頃から普段にはしないようなことを色々とやらかしました。

やはり、気持ちがどこか落ち着かなかったのかもしれませんね。


「お花が一番たいへんなの」と先生に言われて探した椿。最終的には、お庭に白玉椿のある方から分けていただいたものを、先生に活けていただきました。

花入は「真」の曽呂利。

茶壺の飾り結びも何とか時間内に出来ました。

何回も試作を重ねた主菓子。

栗餡をそぼろにしてイガに見立て、小豆あんの回りにつけました。自分でつけた銘は「里の秋」。

水屋で乾かないように縁高の中のお菓子にラップをかけておいたのを取り忘れて、そのままお客様に出してしまうという大失敗。

今回はそれも笑い話にしていただいて・・・。



いよいよ濃茶のお点前。お客様は4人。

一度に4人分を点てるの濃茶は、なかなか難しいです。

前日に先生のお宅で最後の練習をさせていただいた時にも、

まだ課題が残っていました。

美味しいお茶を飲んでいただきたい・・・

その気持ちだけ持って、心を込めて点てました。

後で先生から「今まで練習した中で、一番良く点てられました」と言っていただき

ほっとしました。

 

どんなに準備しても、失敗無く終えることはなかなか難しいです。

だからこそ、次回には!と思えるのですが。

ご一緒して下さった皆さま、色々ご準備下さった先生、

どうもありがとうございました。

 

 

「墨跡と陶芸展」の添窯

お茶の先生が画廊の催事の添窯の依頼を受けて、

社中の有志でお手伝いをすることになりました。

催事の内容は写真の通り。

茂原市にある両忘禅庵というお寺の大木宗完住職が自ら手捻りされた

茶道具と、数々の墨跡が展示されていました。

このお寺の別院がアメリカにあって、禅と茶道の「日本文化研修センター」を建設中とのこと。この費用に充てるために催された展示会です。

禅宗のご住職で、ご自身もお茶をされるということで、

その作品は侘びたもの。ステキなお道具が並んでいました。

掛け軸の墨跡は、写真にもあるように、この趣旨に賛同されたそうそうたる老師方の筆がズラリと。

 

折角なので、軸に書かれた禅語の説明をお願いしましたが、

「本来禅語の意味は自分で考えるもの」とおっしゃって、

説明を途中でお止めになりました。

こうしたお話も貴重に拝聴しました。

 

展示会の一角には、ご住職が書かれた色紙や短冊もありました。

よく知られたものばかりです。

この日の記念に、みんな一つづつ手に入れました。

私が手に入れたのは、富士山の絵と共に

「晴れてよし 曇りてもよし 不二乃山 元の姿は変わらざりけり」と書かれた色紙。

これは山岡鉄舟が、東京から三島の龍澤寺に参禅に通っていた時に、富士山を見て読んだ歌だそうです。

実際に歴史的背景のある歌だそうですが、先のご住職のお話のように、それを知らなくても、自分自身に重ねて考えて良いワケですね。

 

お手伝いに行ったつもりが、なかなか有意義な一日になりました。

 

 

口切り茶事まで一週間

11月に入りました。今日は「立冬」ですが、毎日暖かいですね。

暖かいのは嬉しいですが、もう少ししみじみと秋から冬への季節の移ろいを感じたいような気もします。

 

さて11月に入ってすぐ、着物教室の生徒さんの「留袖を15分以内で着る」という初等科修了試験がありました。

お仕事の都合などでちょっと時間が空いてしまいましたが、ご本人の集中力で見事合格。

この生徒さんは、お嬢さんの来春の卒業式・入学式に、ご自分で着物を着る予定です。

 

そして、今度は自分の番です。

「口切り茶事」が目前に迫ってきました。

 

納得出来ていなかった主菓子づくりもそろそろ決着をつけなければなりません。

今まで何度も試作品を作って来ましたが、

これまでに反省した点やアドバイスされたことなどを総動員して、先日最終試作品を作ってみました。

今までの中では、一番良く出来たかしら・・・?

本番用のお菓子は、もう少し日が迫ってから作ります。

お客様に喜んでいただけると良いのですが。

 

それから頭を悩ませていた後座の床に飾る椿。

先生も「お花が一番たいへんなのよ」とおっしゃいます。

他のことは準備出来ても、こちらは生もの。

必要な時にちょうど良い咲き加減の花が手に入るかどうかは、誰にもわかりません。

自宅の周辺を歩き回って探しましたが、なかなか目星がつけられませんでした。

こちらは結局、どうしても自分で見つけられない時には・・・

と頼みにしていた社中のお仲間のご自宅の椿をいただくことにしました。

直前に、いただきに伺うことに。

 

今日は一緒に亭主をする方と、最終チェックのお稽古。

先生もお時間を割いて下さって、お茶事の流れに沿ってお稽古して下さいました。

どんなに準備したつもりでも、なかなか完璧には出来ないものです。

後は、忙しい中来て下さるお客様に心を込めておもてなしをするだけ・・・。

あと一週間、体調だけは気を付けて過ごそうと思います。

 

 

映画「日々是好日」

「日々是好日」という映画が公開中です。

ご存知樹木希林さんの出演作ですが、先月残念ながら亡くなったこともあって、映画館は盛況のようです。

 

私も是非観に行きたいと思っていましたが、

何やらかにやらの予定が詰まっていて、いつ行こうかしら?と思っていました。

そんな時、友人が誘ってくれたので「うん、行く!」と返事をして、先日行ってきました。

私は6月に「モリのいる場所」という樹木希林さんの出演映画を観たので、希林さんの作品は今年二作目。

  

この「日々是好日」はお茶の映画で、主演は黒木華さん。その友人役で多部未華子さんも出ています。

樹木希林さんは、お二人のお茶の先生役。

希林さんのお点前の練習時間は数日しかしなかったと何処かで聞いたように思いますが、

人生を重ねたお人柄がにじみ出るようなステキなお点前を披露しています。

余り動きの無い役ですが、静かに座っているその味わい深い佇まいにほれぼれしました。

 

「お茶はまず形なの・・・頭で考えない・・・」

「毎年同じことが出来るってことが幸せ」

「五感を使って、全身でその瞬間を味わう」

お茶のついて色々な言葉が出て来る映画です。

 

「お茶を習ってみたくなっちゃったわ」

映画館を出ると、直ぐに友人が口にしました。

お茶を習っていてもいなくても、

これから習ってみようと思う人でもそうでない人も、

是非映画館に足を運んでみて下さいね。

季節感に溢れた、とても綺麗でステキな映画です。

 

『茶湯一会集』の講義

裏千家の会報には、お茶会や催事・講義など色々な情報が掲載されています。

数か月前の会報に国際茶道文化協会主催の「茶の湯概論」という講座が紹介されていました。

これは「茶の湯初心者を教える先生のための講座」という全5回の講義で、

茶道の基本的な内容について広く学ぶというような内容になっていました。

お茶を教えているのではありませんが、自分の勉強にもなると思い、早速申し込みをしました。

 

昨日がその講義の一回目。

講義内容は『茶湯一会集(ちゃのゆいちえしゅう)』について。

この本は井伊直弼が幕末に著したもので、「一期一会」という言葉は井伊直弼がこの本の中で使ったのが始まりです。

今回の講義は、この本を読み解いて茶の湯の神髄に迫ろうというもの。

先生は筒井紘一氏。筒井先生は本もたくさん書いていらっしいますし、テレビでも時々お見かけします。

実際にお会いしてみると、背筋をピンと張られて、78歳というお歳には見えません。

お元気故かお話のテンポも良くて、話は幾度も転がってあっちへ行ったりそっちへいったり・・・。

ご自身でも「いやいやこの話は置いといて・・・」とおっしゃりながら、

でも転がったお話もとても勉強にになることばかりで、あっという間の2時間でした。

 

今日の講義の中で、心に残ったのは「独坐観念」という言葉。これは『茶湯一会集』の最後に出て来る言葉だそうですが、

その意味は、お茶事が終わってお客様を見送った後、

「あー終わったあ~」と直ぐに片付け始めるのではなくて、

茶室で一服点てて、お客様は満足されただろうかとその日の茶事に思いを馳せる・・・ということを言うのだそうです。

 

私も来月には大切なお茶事がありますから、

そんな心得で臨みたいものです。

 

口切り茶事まであと一ケ月

10月に入り、来月の口切り茶事がグーンと目前に迫って来ました。

先日のお稽古では、お料理担当の先輩も一緒に打合せ。

先生も加わって、お道具や食器の相談もしました。

 

私は主菓子の担当で、試作品作りに精を出しているところ。

栗をテーマにしたお菓子になる予定ですが、なかなか納得の行くように出来ません。

前回の茶事でお菓子を作った際もそうでしたが、参考書通りにやっても

なかなかその通りに出来上がらないのは、私の腕のせいでしょうか・・?

人に尋ねたり、ネットを検索したりしながら、今も試行錯誤中。

そろそろ何とか納得する形に仕上げたいところですが・・・。

今回の茶事では、床に飾る花も探してみることにしました。

口切り茶事の床に一番ふさわしいのは椿。

残念ながら我が家に椿は無いので、他を当たることになります。

早速園芸好きな近所の知人に尋ねたところ、残念ながらそのお宅にも椿は無し。

けれど顔の広い方なので、「近所のお知り合いに頼める方がいらしたら」とお願いしました。

けれど結果はわかりませんから、他も当たります。

目星がつかなければ、自分で歩いて探すことに・・・。

緑の多い土地なので、あそこに行ってみようか、こっちはどうか・・・

とアタマの中に地図を開いているところ。

 

それから、そろそろお客様にご招待のお手紙も書きます。

巻紙に毛筆(筆ペンですが)で書くのが決まりです。

毛筆ですから書き間違っても修正出来ません。最初から書き直し。

最初から最後まで緊張の連続で、私などは息を詰めて書き上げます。

けれど、忙しい時間をさいて来て下さるお客様に心を込めて手書きのお手紙を書くと、ここから既にお茶事が始まっているように感じられて、

気持ちが引き締まるんですよ。

 

 

 

主菓子作りの一回目

11月の口切茶事の際に、自作のお菓子でお客様をおもてなししようと計画をしています。

一緒に亭主役をするもう一人の方は薄茶用の干菓子を担当するというということで、

既に一度試作品をご馳走になっています。

「まだアレンジを加えてみます!」とのことだったので、今だ進化中。

近いうちに、第二弾をいただけるかも・・・。

 

濃茶用の主菓子を担当することになった私も、そろそろ・・・と思い始め、手作り和菓子の本を色々開いてみたりしました。

あまり難しいことも出来ませんから、私にも出来そうで且つ季節感のあるものを・・・と。

そして「栗」をイメージしたものにすることにしました。

 

先日第一回目の試作品作りにトライしました。

いつもお菓子作りをしない私です。

本の通り、といってもなかなか納得の行くように行きませんでした。

 

最初の3個くらい失敗作を誕生させた頃、何となく気を付けるべき点(?)が見えて来て、

残りは何とか形にしました。

その頃には自分なりの課題も発見したりして、決して満足の行く物ではありませんでした。

けれどより良い物を作るためには、先生にも見ていただいたり、他の人にも食べていただいたりしないといけません。

翌日がお茶のお稽古だったので、試食していただきたい旨、早速先生にご連絡しました。

そしたら「私も作ったのよ~」とお手製の美味しそうなお菓子の写真と共に返信が。

 

そういう訳でお稽古に第一回試作品を持参して、皆さんに食べていただきました。

まだまだ写真は掲載出来ません(*^^*)。

色々な意見やアドバイスをいただいて帰ってきました。

それを忘れないようにメモして、次回の第二回試作品に活かすことにいたしましょう!

 

 

「禅宗の美術と学芸」展

五島美術館で開催中の「禅宗の美術と学芸」展に行ってきました。

所蔵品の中から、鎌倉・室町時代の禅宗の墨跡(禅宗の僧侶が書いたもの)などを

展示しています。

 

禅宗は、茶道と深い関わりを持っていますね。

千利久もそうでしたが、現代でもお家元は京都・大徳寺に参禅・得度されています。

お茶事の際に床に掛物をしますが、その種類に絵画や古筆などがある中で、

現在でも「墨跡を第一」とします。

お茶事で席入りした際に掛物の前で礼をするのは、掛物に頭を下げているのではなくて、それを書いた禅僧に敬意を示しているのです。

 

展示品については、実際のところ私の知識では、何と書いてあるのかどういう意味なのかよくわかりませんでした(*_*)。

でも何と言いますか、訴えてくる力というか、その人となりというか・・・、それを十分に味わって来ました。

 

今回楽しみにしていたのは、左記のギャラリートーク。

私が聴講したのは、一番最初の「室町時代の表具裂」。

スライド使った講義で、とても勉強になりました。

どれも聞いてみたいものばかりですが、

こちらから行くには、ちょっと遠いです・・・。

当日の入場券があれば、無料で聴講出来ますよ。

 

今回の展示会では、別室で所蔵品の中から陶器も出品されています。

黄瀬戸の茶椀も美しかったですが、あの有名な古伊賀水指「破袋」もありました。

初めての出会いだったと思いますが、思っていたよりもずっと淡い色合いで上品な感じでした。

やっぱり、直接自分の目で見るっていうのは良いものですね。

 

 

口切茶事に向けて顔合わせ

11月に予定している口切茶事の亭主役は、私ともう一人一緒にお茶名をいただいた方。

そしてお料理は、ベテランの先輩の方が一手に担当して下さることになりました。

この先輩は、以前のお稽古茶事でもお料理を作って下さった頼れる先輩です。

 

先日この3人で一緒にお稽古する機会がありました。

この日にご一緒出来ることはわかっていましたので、もう一人の亭主役で薄茶用のお菓子を自作する予定の方が

「試作して持って行きますから、食べてみて下さいね」と。

私は、今度のお茶事の薄茶用のお菓子を盛り付けるのに使ってみたいと思っていた器があったので、

お菓子を持って来て下さるならちょっとお菓子をのせてみたいと思い、私はこちらを持って行きました。

 

それは本来お菓子を盛る器ではなくて、

小さな脚付きのお盆です。

漆器ですが、稲穂とスズメが蒔絵で描かれていて美しく、時季的にも合うので、是非使ってみたいと思いました。

先生にお見せしてOKが出たので、お持ちになったお菓子を盛りつけて、お茶を点ててみんなでいただきました。

お茶事前なので、お菓子のことも器のことも詳細には書けませんが、見た目も秋らしく、食べても美味しくて、

「いいんじゃない!」ということになりました。

お菓子を作っていらした方は、まだ改良を加えてみるそうです・・・。まだまだ進化するようで、楽しみです。

 

私は濃茶用のお菓子を作る予定。もちろん「秋」のイメージで。

今道具類も含めて、材料を色々当たっているところ。

もう少し涼しくなったら試作品を作って、その第一号を亭主役の方と先生に試食していただく予定です。

 

口切茶事に向けて

なんて暑い夏でしょう!と感じて来た今年の夏ですが、今日は涼しい北からの風が吹いています。

暦の上ではもうとっくに秋ですが、このまま涼しくなってくれるでしょうか・・・?

 

秋の気配と共に、11月の「口切茶事」が近付いて来ました。

お料理の献立やお菓子、食器やお道具など、あれこれと考え始めています。

淡交社編集局編
淡交社編集局編

 

右の写真は先生から勧められた口切茶事のテキスト本。

一緒に亭主をすることになっている方とそれぞれ購入して、只今勉強中。

既に茶事の流れの中の大きな役割分担は出来ていて、

口切や茶壺の飾り結び、濃茶と薄茶、初炭・後炭・・・

それぞれどちらがやるかなどはおおよそ決めました。

次回のお稽古で、私たちの他にお料理を手伝って下さる先輩もご一緒するとのこと、

お料理についても相談が進みそう。

亭主役のもう一人の方が薄茶用のお菓子作りに挑戦されているようで、

「上手く出来たら、今度持って行きますね」

うふふ、楽しみです。

 

私の方はというと、茶壺の紐飾りをする予定です。 

「口切茶事」というのは、もともとこの茶壺に納められた新茶をお客様の前で「口切り」して、その新茶でお客様をおもてなしするというものですが、茶壺の口を切った後は紐で飾りをして床の間に置いておくのです。

ちょっとわかりにくいですが、テキスト本の写真の左下が

その紐飾りをしているところ。

この紐飾りは、茶壺の正面・右側・左側で全て結び方が異なります。これをわずかな時間の中で仕上げて、床の間に飾らなければなりません。

 

先日の旅行で泊まったホテルのロビーで、

右の写真のような紐飾りを見つけました。

これは立礼式の棚ですが、脇に紐飾りが。

この時既に11月に茶壺の紐飾りをすることがわかっていたので思わずパチリ。

この紐飾りをきれいに仕上げるためには、練習を重ねるしかないですね~。