お茶名

お茶のお稽古を始めてかれこれ10年になります。

覚えが悪いので、教えていただいてもなかなかしっかりと頭に残りません。

お稽古で

「先生、これは初めて教えていただくお点前ですね

とお聞きすると、

「いえいえ、勉強した記録がありますよ」

・・・というようなことがよくあります。

 

そんな私に、先生がお茶名をいただくための申請をしてくださいました。

手続きやら何やらで、実際にお茶名がいただけるのは夏過ぎになるそうです。

お茶名はお家元から「宗」の字をいただいて、あともう一字一般的には自分の名前から一字を取って決まります。

ですが、最終的にどんな名前になるかは、実際に届くまで誰にもわかりません。

楽しみに待つのみ・・・。

 

先生が「記念にお茶事をしたら?」とおっしゃってくださいました。

お茶名がいただけるのが夏過ぎなので、10月の「名残の茶事」か11月の「口切り」や「開炉の茶事」なんかどう?と。

ありがたいお話です。

お茶事の準備はなかなかたいへんですが、頑張ってやり終える事が出来たら、それはとても良い記念になることでしょう。

お茶事は、とても一人では出来ません。

お茶名の申請を今回同時にされる方がいるので、「一緒にお茶事をしませんか?」と相談してみようと思います。

 

目標が出来ることは良いことですね。

先生、どうもありがとうござます。

 

 

「梅」と「桃」

先日水戸の偕楽園に梅を見に行って来ました。

ご存知のように、偕楽園は梅で有名ですね。

今年も2/17~3/31まで梅まつりが開催中です。

 

この日は寒い一日でしたが

お客さんはたくさん来ていました。

梅はまだ満開とはいきませんが、辺りに梅の良い香りが漂っていました。

 

見晴広場では石州流の野点茶会が行われていました。

石州流は片桐石州を祖とした武家茶道の流派です。

私がいた時は、お点前は全て男性。

写真撮影OKとのことで、一枚撮らせていただきました。

道具の配置や所作も裏千家とは微妙に異なり、興味深く拝見しました。

写真が小さいですが、おのお茶椀は人間国宝・荒川豊三さんのものだとか。片面に白梅・もう片面に紅梅が描かれていました。



話は変わって、こちらは桃の節句の雛人形。

毎年この季節に登場するので「あっ、見たことあるワ」という方もいらっしゃることでしょう。

左の写真は我が家の雛人形

随分前に京都の伏見で買った土人形です。

いつもお二人で過ごしていらっしゃるので、毎年この時期にお茶の先生のお宅に遊びに連れて行きます。

最近は「お泊り」させていただくようになりました。

 

一年に一度くらいは賑やかな所に出向いて、お稽古に来た皆さんにも見ていただいて、楽しいひとときを過ごしてもらえたら・・・と思います。

先生のブログにも出ています。

http://blog.goo.ne.jp/gsouwao/e/21a80f0999ee8b02e0f24766a0f049ba


茶道具が届きました

叔父からお茶の道具を譲り受けました。

お茶をたしなむ叔父で娘さんが二人いますが、二人共「お茶」はされないとのことで、

以前から「欲しいものがあったら言いなさい」と言ってくれていました。

今年の年賀状を書く際に遂におねだりしてしまい、先日無事に届きました。

 

小田栄一/著 淡交社
小田栄一/著 淡交社

自分で「箱入りの茶道具」を持つのは初めてです。

先生のお宅でのお茶のおけいこの時は、ほとんどのお道具が既に出してあり、

自分で箱から出したりしまったりということはありません。

お茶会の時に皆で箱から出したりしまったりすることはありますが、

最後の片づけは時間との勝負で、とりあえず急いでしまうものですから、

後日先生から「変わった結び方がしてありましたよ」などと言われたりします。

茶道具はすべて先生のお持物ですから、

使ったあとのお手入れなどはすべて先生がご自身でして下さいます。

そういう訳で、自分で責任をもって最後まで片づけたことはありません。

 

道具の箱には道具に合わせて様々な種類があって、

写真のような本も出ています。

それだけで、また一つ勉強することがあるのですね。

 

早速お茶のお稽古の際に先生に見ていただこうと思っていました。

そしたら主人がインフルエンザに!

私自身は今のところ元気ですが、念のためお稽古をお休みすることにしました。

きもの教室の方は、生徒さんの都合で今週はたまたまお休みでしたので、本当に良かったです。

主人も薬のお陰か熱も下がり、快方に向かっています。

 

インフルエンザのウィルスはどこに潜んでいるかわからないものですね。

寒い日が続いていますから、皆さんもどうか風邪引きませんように。

 

届いたお道具のお話は、またいつか書きましょう。

 

柳屋の羊羹

寒い日が続いています。

今は大寒。日陰には先週降った雪がまだ残っているというのに、また雪が降りました。

 

けれど間もなく「立春」。暦の上では春になります。

その立春の前の日が「季節の分かれ目」という意味の「節分」。

本来は立春・立夏・立秋・立冬の各前日に「節分」があったのだそうです。

 

子供の頃にはちゃんと豆まきをして、その後に自分の年の数だけ豆を食べたものでした。

いつごろからかやらなくなってしまいましたが、

もはや年齢の数だけ豆を食べたらお腹が下ってしまう(!?)年齢になりました。

 

お豆は食べませんが、羊羹をいただきました。

同居の主人の父を訪ねていらしたお客様が持って来て下さったものです。

成田にある「柳屋」という老舗の羊羹屋さんとのこと。

成田は詳しくなくて「なごみの米屋」しか思い浮かびませんでしたが、

実はこちらのお店の方が歴史が古くて、明治30年創業とのこと。

成田山の表参道で100年以上営業している名店だそうです。

蝋梅
蝋梅

早速お抹茶を点てて、いただいてみました。

みっちりと中身の詰まったとても美味しい羊羹です。

甘過ぎることもなく、上品な味ですよ。

 

成田山の参道にあるようですから、

今度足を運んだ際にはちょっと立ち寄ってみましょうか。

店内にはお休み処あって、

そちらでお菓子をいただくこともできるそうです。。

初釜

お天気に恵まれた昨日、社中の初釜が柏の葉公園内の松柏亭で行われました。

今年は、お茶名をいただいた方お二人のお披露目の濃茶席と、

お点前デビューの方々の広間・小間での薄茶席という内容でした。

 

今年の床には、結び柳が。

数日前にこちらの茶室を使われた方々の置き土産とのことですが、

床に飾られたこんな豪勢な柳を初めて見ました。

先生のブログにも記載がありますよ。

http://blog.goo.ne.jp/gsouwao/e/84388ad661ea729c34dc5485ad42cc79

 

初釜の最初は、先生の濃茶のお点前。

今年は席入りのメンバーに入れていただいて、

先生のお点前を間近で拝見しつつお茶もいただきました。

先生がお使いになったのは「島台茶椀」という金銀の重ねの茶椀。

http://blog.goo.ne.jp/gsouwao/e/1a2379115adc5fff3d9df3e8bffda2f1

上の茶椀が金色の「亀」、下の茶碗は銀色の「鶴」。お祝いの席にピッタリです。

今まで何回も拝見してきましたが、実際にお茶をいただくのは初めてでした。

 

そして今回のお茶名披露の席で、半東を仰せつかりました。

お祝いの席ですから、ご本人に迷惑をかけないようにとそれだけが気がかり。

落ち着いてお点前をされるご亭主の横で、何とか無事に終えることが出来ましたが、残るは反省ばかり・・・。

 

午後はお点前デビューをされる方の薄茶席で、社中で和やかに楽しみました。

 

 

そのお茶名披露のお点前をされたお二人から、社中全員にお土産が手渡されました。

 

虎屋です。

虎屋というと真黒な色に金色の虎が印刷されている手提げを思い浮かべますが、こんな可愛い袋もあるんですね。

昨日のことを思い出しつつ、早速いただこうと思います。

 

今日は雪の予報ですから、無事に終わって本当に良かったです。

いつも色々準備して下さる先生、どうもありがとうございました。

 

 

 

 


「棗(なつめ)」が出来るまで

お茶の道具には様々なものがあります。

その中で裏千家・表千家・武者小路千家の三千家の茶道具を400年に渡って作り続けてきた10の美術工芸の家を

「千家十職(せんけじっしょく)」と呼びます。

楽茶碗の「楽家」、一閑張りの「飛来一閑家」、土風炉・焼物の「永楽家」・・・などなど。

その中に棗や香合・盆などを作る塗師(ぬし)の「中村宗哲家」があります。

 

毎月裏千家から送られてくる会報誌があるのですが、

その中で毎月この「千家十職」の技を紹介する特集ページがあります。

今回はこの中村宗哲家。

当代は13代目で女性です。

左の写真は「切り型」と呼ばれる棗の寸法を正確に伝えるものを棗に当てているところ。

千利休の定めた「利休形」を守るために、400年伝えられてきたものです。

写真は2点とも「裏千家グラフ」2017年12月号より
写真は2点とも「裏千家グラフ」2017年12月号より

今回の特集ページで面白いと思ったのが、

右の写真の棗を作る際に使用する道具類。

左から3・4番目の刷毛は上塗り用で、柄の先には人毛。

その右隣りは「ふしあげ」といい、上塗りの際に入ったホコリを取り除くもので鶴の羽根の根元を削ったもの。

右から2番目の赤い筆は蒔絵筆で、鼠の毛。

一番右は「爪盤」という上絵を描く時に使うパレットで、

昔は水牛の角から作られていたとのこと。

その他にも、蒔絵を磨くのに犬の牙を使ったりもしたのだとか。

昔の人たちが自然の中から道具に適した材料を探し出すことに長けていたいたことに驚きます。

 

以前にテレビの番組で、蒔絵に使用する筆に使う鼠が取れなくなってしまって、

これから技術を伝えて行くのが難しいといっていました。

これを危惧して何とか新技術で対応しようとしたけれど、

粘り気のある漆を扱うのに鼠の毛に勝るものは生み出せなかったそうです。

環境が変わり、昔からの技術を伝えて行くのもなかなかたいへんですね。

 

 

中置(なかおき)

10月に入って日も短くなり、このところの雨続きで寒くなってきました。

10月になると「今年も残すところ・・・」などという気持ちになって来ます。

年賀状やおせち料理の予約の話もちらほら。

これから暮れまでは毎年あっという間に過ぎて行きます。

 

茶道の方では10月一杯は「風炉」で夏仕様。

ですが、少しづつ涼しくなって「炉」に向かう今頃の季節を、特別に「名残」と呼びます。

「風炉」の季節だけどもう秋ですね、という感じでしょうか。

 

今月のお稽古では、「中置(なかおき)」というこの時季限定のお点前をしました。

夏の間、お客様から離して置いてあった風炉(火)を少し近づけ、

お客様の近くにあった水指を離します。

お点前しているのは、恥ずかしながら私です(#^.^#)。

先生が撮って送って下さいました。

 

この他にも、今月は先生もこの時期限りのお道具を色々出して来て、

お稽古して下さいました。

五行棚、やつれ風炉、徳風棗・・・。

 

毎日忙しい日々を過ごしていますが、

先生のお宅でお茶のお稽古をする時は、静かな気持ちになれます。

お湯の沸く音、お湯を注ぐ音、茶筅をふる音・・・

                      そして美味しいお菓子とお茶(あっ、これこそ!)。

 

お点前は何回やっても忘れてしまいますが、

優しい先生のお陰で、束の間の大切な時間をいただいています。

 

 

お茶のお稽古

母の入院のために二か月お休みしていたお茶のお稽古ですが、母も大分落ち着いたのでお稽古を再開することにしました。

二か月あっという間でしたが、久しぶりに先生のお宅にお邪魔すると、和室はすっかり夏の風情に。

床には「澗水湛如藍(かんすい たたえて あいのごとし)」と書かれたお軸。

お花は白く涼しげな槿(むくげ)が一輪。

並べれれた数々のお道具類も、夏ならではのものばかりでした。

 

釣瓶水指(注連縄無し)
釣瓶水指(注連縄無し)

先生が「盛夏ののお点前をまだやっていなかったからやりましょうね」

とおっしゃって、今日は「洗い茶巾」と「名水点て」というお点前を。

「洗い茶巾」は茶巾を収めた茶碗の中に水を張って茶室に運び入れ、

お点前の最中にお客さまの前で茶巾を絞り、その水音が涼を呼ぶ、というもの。

「名水点て」は木製の釣瓶水指に名水を入れ、注連縄を巡らせて使います。

お客様はこの水指の様子を見ることで「名水が入っているのだわ」と理解し、

お点前が始まる前に、その名水を所望していただくというものです。

 

久しぶりのお稽古で、

全部忘れてしまったのではないかしら・・・?、と心配していました。

お点前の始まり、柄杓を自分の正面で構えた時には、

ちょっと気持ちが引き締まりました。

 

槿(むくげ)
槿(むくげ)

帰りにちょっと寄ったスーパーで、年配の女性から

「素敵ねえ」

と着物姿をほめていただきました。

今日着ていたのは、水色の絽の小紋に万寿菊柄の紗紬の名古屋帯。

実際のところお茶のお稽古の後で着物の下は汗ぐっしょりでしたが

「ありがとうございます」

とその場はにこやかに応えて、別れました。

着物姿は目立ちますね。

暑い毎日ですが、着物を着ている時は涼やかに行きましょう!

 

 

「URUSHI」展

佐倉市の国立歴史民俗博物館で開催中の「URUSHI」展に行ってきました。

今回の展示会では、植物の種類として表記する場合は「ウルシ」、

人間の文化としての表記は「漆」、両方の場合は「URUSHI」ということで、

植物としてのウルシから最新技術に使用される漆まで、広範囲な内容となっています。

 

茶道具の中にも、漆加工されたものはたくさんあります。

現在国内で使用される漆の98%が輸入とのこと。

わずかな国産ウルシの中の7割が、岩手県二戸市浄法寺産です。

会場の入り口近くに、浄法寺での漆掻き作業の映像が流れていました。

たいへんな苦労の上に、日本の漆が支えられていることを実感しました。

 

博物館の常設展内では、今回の「URUSHI」展に合わせて「楽器と漆」という特集展示も行っています。

和楽器の笙や笛・琴・・・などには、美しい漆工芸がほどこされたものがたくさんあり

それらをずらりと並べて見せてくれます。

 

余りの美しさにうっとりしていたところ、急に館内が真っ暗に!

実は外では急な落雷で、停電になったのでした。

直ぐに通電するだろうとその場で待っていましたが、なかなかつきません。

この間、これらの素晴らしい楽器と暗い部屋に一人きり・・・。

なんだかちょつと贅沢な気持ちがしました。

間もなくして、無事に電気はつきましたよ。

 

出口にはこんな車が。

含漆UV塗装の自動車だそうで、紫外線を当てると硬化するのだそうです。展示会のなかでは、こんなURUSHIの新技術も見ることが出来ます。

 

私も漆製品は大好きなので、この日のお土産は漆塗りのブックカバー。凹凸の文様がある紙に、新素材の漆を塗ったものだそうです。漆なので堅牢とのこと。

少しの水ならば、はじくかもしれませんね。

展示会は9月3日(日)までです。

 


「水墨の風」展

出光美術館で開催中の「水墨の風」展に行ってきました。

副タイトルに「長谷川等伯と雪舟」とあります。

長谷川等伯と雪舟の優品を中心に、

中国絵画の名品を交えて紹介しようという展示会です。

 

水墨画は、日本には鎌倉時代に禅と共に伝わったのだそうです。

水墨画は、ちょっとお茶の世界にも関係があります。

室町時代に時代に始まった茶の湯ですが、

当時は掛物に中国絵画が用いられていました。

中でも牧谿(もっけい)の水墨画は特に好まれていたそうですが、

今回の展示の中にも牧谿の作品があります。

 

日本の水墨画といえば雪舟。

室町時代に明に渡って本場の水墨画を勉強して帰国し、

後世に大きな影響を与えました。

 

もう一人の長谷川等伯は、雪舟より少し後の時代・豊臣秀吉の頃の人です。

千利休とも親交がありました。

長谷川等伯は、水墨画だけでなく障壁画なども描いています。

今回の展示会では「竹鶴図屏風」という作品がありました

(左のパンフレットの一番上)

会場の解説にもありましたが、等伯の「松林図屏風」(国宝)を思い起こさせます。

以前「松林図屏風」を見る機会があったのに、その機会を逸してしまったことがあるのですが、きっとこんなタッチなのだろうと思いました。

墨の濃淡で表現された竹林に引き込まれました。

 

水墨画は基本的に墨一色です。

墨の濃淡や筆の運び(運筆)だけで表現します。

そして描かれていない余白部分・・・にも、私たち日本人は何か感じるところがありますね。

 

その他、足利将軍家の同朋衆だった観阿弥・相阿弥の作品なども展示されています。

興味のある方は、是非足を運んでみて下さい

7月17日までです。