更紗の着物

素敵な本を見つけました。

『着物で遊ぶ 菊池信子さんの場合』

(発行:青幻舎 2005年 企画・構成:伊藤佐智子 写真:清水尚)

本をめくると、素敵な更紗の着物や帯が美しい写真で掲載されています。


菊池信子さんは、ガラス作家且つエミール・ガレのコレクターであったご主人の

その海外蒐集旅行にも、着物を着て同行したという方だそうです。

そんな菊池さんが、約40年前に南海の島で発見された古い更紗(15~19世紀のもの)と出会って「我が身に纏いたい」という思いに捉われて以来、古代布の魅力に取りつかれて、「着物」の形で現代に甦らせました。

ですから、掲載の「着物」の生地は、みな古い貴重な布地ばかりなのです。

左の写真は、着物が18世紀のインド更紗、帯はスラウェシ島(インドネシア)の儀礼用の布、帯留はなんと刀の鍔です。

中央の青い着物も18世紀のインド更紗、帯はインドネシアの印金ジャワ更紗。

右は舶来古布ではないですが、着物が芹沢銈介の型染(1943年に型紙に彫られた埼玉県小川紙漉村の風景)、

帯は龍村平蔵、帯留が浜田庄司、ということで、作品展に必ず出品されるコーディネイトだそうです。


改めて、古更紗の美しさを想いました。

長い時を経てなお古びない・・・

手にした本に、久しぶりに見入ってしまいました。