足袋のこと

足袋には色々な種類があります。

お洒落着用には素材や色も様々ですが、正式な場所では白いキャラコやブロードの足袋が必須です。

ポリエステルの「足にフィットする足袋」というものもありますが,

以前草履屋さんで、「ポリエステルの足袋はいけないよ。ゴミを拾って着物が汚れるからね」と言われました。


目的の場所で真っ白な足袋を履くために、着物で出掛ける際には

必ず替え足袋を持っていきます。

どこで足袋を汚してしまうか、わからないからです。

最近は「足袋カバー」というものがあって、足袋の上からすっぽりかぶせることができます。

足袋を二枚重ねに履いているような感じです。

目的の場所で、その足袋カバーをサッと脱ぐだけで済み、簡単です。

もっとも、「足袋カバー」はストレッチ素材ですから化学繊維が入っていて、

先の草履屋さんの話からすると「ゴミを拾ってしまう」ことになるかもですが。

 

茶室に座っていると、畳の上を歩く足袋はとても目に留まります。

足袋が足にピタリとフィットして、すっすっと迷うことなく進み・・・となると、

足元を拝見しただけで茶道歴の長い方だと感じられます。

 

足袋を誂えるーーーそんな世界もありますね。

歌舞伎やお能などの方々は、自分の足袋の型を持っていて、それこそ世界にただ一つのオリジナルの足袋を履いて

いらっしゃいます。

先日行った「東京ソラマチ」の「産業観光プラザ すみだまち処」の中にも、誂え足袋屋「向島めうがや(みょうがや)」

の紹介がありました。

といっても、型を作って足袋を誂えるというのは、それ程びっくりするお値段でもないようですよ。

着物を誂えることに比べれば、「プチ贅沢」の範囲に収まるようです。