素晴らしい未来が広がっていますように。

初めて彼女からお問い合わせのメールをもらったのは、3月初旬のことでした。

「3月4月の短期間で着付けを習いたい」

という内容でした。

 

もう少しお話を聞くと、4月末に海外に移住する予定で、それまでになんとかおばあさまから譲り受けた着物一枚と袋帯を結べるようになりたい、ということでした。

着られるようになりたい着物が一枚であることと、

外国で是非着物を着たいという強い気持ちに私も背中を押されて、

「やりましょう!」ということになったのでした。


移住前の準備で色々忙しかったと思いますが、5回お稽古に通われました。

少しづつ着付けも上達して、まだまだ練習の必要はあるものの、最後は自分で着られるようになりました。

明るく元気な方でしたので、授業をするこちらも楽しかったのですが、

最後の授業でこれでお別れかと思うと、私もずいぶん寂しく思いました。

そんな彼女が、手紙を残して行ってくれました。

その手紙には「最初は”着られさえすればいい”と思っていましたが、少しづつ着物を大切に扱う心や仕立ての大切さ、

着物を着た際の身のこなし・・・など学んで、日本人に生まれたことを誇りに思うようになりました」

と書いてありました。

私はとても嬉しかったのです。

勉強に来ていただいて、本当に良かったと思いました。

彼女のこれからの人生には、様々なことが待ち受けていることでしょう。

外国に暮らすことで、日本の文化について日本に住む私たちとはまた違ったイメージを持つかもしれません。


いずれにしても、彼女のこれからの人生が、楽しい出来事や素敵な

出会いに満ちてますように!