曜変天目と大亀香合

サントリー美術館で、「国宝 曜変天目茶碗と日本の美」という展示会をやっています。

これは大阪の藤田美術館の収蔵品の中から選りすぐりの名品を、初めて東京で見せてもらえるという貴重な展示会です。


藤田美術館は、明治から昭和にかけて傳三郎氏・その長男平太郎氏・次男徳次郎が収集した

多ジャンルに渡るすばらしい美術品を収蔵しています。

実は今NHKでやっている「経世済民の男/小林一三」の中で、麿赤兒さんが藤田傳三郎役で出ていますよ。


お茶道具もたくさん出品されているのですが、展示会前から話題沸騰だったのが、

国宝 曜変天目茶碗 と 交趾大亀香合 です。

この二点は是非とも見るようにとお茶先生からも言われていたので、お茶の友人と出掛けました。

左の二つが曜変天目茶碗の横からと真上から、右が交趾大亀香合です。

詳細は省きますが、中国南宋時代の天目茶碗は本場中国にも残っておらず、現存の三点が日本にあり、その内の一点です。

現物のその妖しい美しさに引き込まれました。

大亀香合は亡くなる直前、病床にあった藤田傳三郎がどうしても手に入れたいと、

現在の価値で9億円を支払って手に入れた品です。

落札の知らせに、「そうかぁ」と漏らし、その十日後に亡くなったとか。


藤田美術館に限らず、明治以降の大実業家は様々な美術品を収集し、その後美術館にしたものがたくさんあります。
荏原製作所創業者の畠山一清は、畠山記念館

東急の五島慶太は、五島美術館

出光興産創業者の出光佐三は、出光美術館

「鉄道王」と呼ばれた根津嘉一郎は根津美術館・・・

これらの方々のお陰で、私たちも素晴らしい美術品にお目にかかれるワケですね。


今回の展示品は、茶道具だけではありません。

絵巻物や掛け軸、仏教美術、着物など多岐に渡っていますから、お時間のある方は是非どうぞ。