着付けのシチュエーション

着物を着る場合は、裾すぼまりに着るのが良いとされています。

そうすると、着物を着た際の立ち姿が美しいからです。

普通、「着付け教室」というのは、この裾すぼまりに着ることを勉強します。

 

これが、茶道の着物だと、そうも行かないことがあります。

畳に座った位置から大事なお道具を両手に持って立ち上がる際には、

手が塞がっていますから、大腿筋の力だけで立ち上がらなければなりません。

立ち上がる際に足を開きますと、立つのは楽ですが、

裾から中が丸見えになりますから、足は閉じて立たなければなりません。

着物を裾すぼまりに来ていると、これがなかなかたいへんな動作になります。

ですから、少しゆったり着ます。

 

また、畳に座ったまま向きを変えたり移動したりしますから、

慣れないうちは着物がはだけてくることも・・・。

そんな理由から、お茶の着物は少し身幅を広く誂える方もいらっしゃいます。

 

踊りをされる方も、着物を着ますね。

手を上げたり、足を開いたり、かなり激しく動きます。

とても裾すぼまりに来ていられません。

踊りのお稽古をいているまだ中学生のお譲さんから聞いた話ですが、

発表会の前には、一度舞って着物と体をなじませてから、

舞台にでるとか。

 

そして、必ず扇子を持ちます。

この扇を、使わない時に帯に差すことがありますが、

サッと差せるように、普通「わ」を下にして帯を結ぶところを、「わ」を上にして結んでいるのだそうです。


先日、仲間由紀恵さんの「新・放浪記」のニュースがありました。

「放浪記」は、森光子さんのでんぐり返しが話題でしたが、

仲間さんは、そこを側転に変更して演じるようです。

そこの映像も見ましたが、着物で側転というのもすごいですね。

ですが、それだけ動いても衿元は崩れていませんから、何かやはり着付けの秘密があるのでしょう。

ちょっと聞いてみたい気がしています。