「糸」の話

最近になって大河ドラマ「花燃ゆ」を見始めました。

舞台が群馬に移り、生糸の話になったからです。

富岡製糸場には、世界遺産に登録される以前に行ったことがありますが、

その頃は、まだ観光客もそれほどでありませんでした。            

                                            日本の「クワコ」の幼虫

                                   (写真:婦人画報社「美しいキモノ」より)

小学生の頃、福島県に住んでいたことがあります。

町の中に一軒蚕を飼っている家がありました。

家の前を通ると家の中の蚕の様子が伺えて、その特有の臭いも漂っていました。

子供の頃のことですから、蚕がなぜ「お蚕さん」と親しみを込めて呼ばれるのか

ということも、よくわかりませんでした。

               

 蚕は絹糸のもとになる「繭」を作りますが、

現在純国産の繭は希少価値となっています。

けれど、松本の山繭紬のように、日本の天蚕にこだわって作られる紬もあります。

 

生糸を作るためには、繭を熱湯で煮て直接糸を取り、

数本撚り併せて一本の生糸にします。

機械で行う方法と、牛首紬のように手で行う方法があります。

 

また、結城紬のように、繭から真綿を作って、そこから糸を引く方法もあり、

こちらは手紬糸と呼ばれます。

 

右の写真は、結城紬に用いられる糸を作る作業を写したものです。

写真上:繭5~6個を重ねて真綿を作る

写真中:繭と真綿

写真下:真綿から糸を引きだす

(写真:世界文化社 「きものサロン」より )