あやめと菖蒲(しょうぶ)と杜若(かきつばた)

佐倉にある国立歴史民俗博物館で「杜若と菖蒲・花菖蒲」という展示会をやっていることを知り、見に行ってきました。

これらの意匠と文化について、工芸品や園芸書などから探ってみようという企画です。

 

あちこちであやめまつり・菖蒲まつりが開かれる季節になりましたね。

お茶の先生も季節に合わせて、毎年今頃に杜若の絵が描かれたお茶碗をお稽古に使って下さいます。

 

ところで、この3種類の見分けはつきますか?

 

花びらに網目模様があるのがあやめ(左の写真)。

菖蒲の葉には、中央にくっきりと葉脈が走っています(右の写真)。

生えるのも、あやめは水はけの良い所で、菖蒲は湿地。

花も葉も違うとなったら杜若、という感じでしょうか。

花の時期も、それぞれ少しずつ異なります。



杜若八橋模様小袖の一部
杜若八橋模様小袖の一部

展示会には、着物も何点か展示されていました。

杜若に八つ橋の意匠は、

伊勢物語の在原業平の歌を連想させるお決まりのデザインです。

 

その他に、宮家で使われていたという杜若意匠の

べっ甲の笄の展示もありました。

 

杜若は四季咲きの品種が作られて、

切り花や生け花によく使われたそうです。

 

 

菖蒲の葉には香りがあって邪気を払うとされ、端午の節句に軒下に吊るしたり、お風呂に入れたりします。

菖蒲は「勝負」にも通じるそうですが、昔は右の写真のように菖蒲の葉を編んで太刀のようにして遊んだんですね。

 

先に書いた先生のお茶椀ですが、

「まだ来月も使えますね」と言うと、

「6月になると紫陽花も出て来るし、今月いっぱいね」。

お茶の道具や着物は、たとえ季節に合っていても時期一杯まで使わずに、「次の季節の先取り」で行きましょう!(^^)