志村ふくみ「母衣(ぼろ)への回帰」展

志村ふくみさんの「母衣への回帰」展に行って来ました。

是非足を運んでみたかった展示会です。

 

志村ふくみさんは、自然の草木からの染料で糸を染め

その糸で自ら機を織る紬織で、人間国宝に認定されています。

志村さんの紬織は本や雑誌などで目にしていますが、

実際に目で見たことはありません。

東京での本格的な展覧会は初めてとのこと、

とても楽しみにしていました。

 

草木染の着物は色褪せしやすいので、かなり照明を落としてありましたが、

実際に拝見すると、その存在感に圧倒されました。

志村さんは自然の草木から染料を取って糸を染めることを

 

  植物から命をいただき、色をいただく

 

と表現されます。

正に「自然」がそのままそこにあるように感じられました。

 

志村さんの着物には全てその着物がイメージする名前がついていて、展示の着物の近くに表示されていますが、

その表示板にその着物の糸がどんな植物から染められたものかも書かれています。

草木染というのは同じ植物から染めても、その時期や生えている場所などによって同じ色はないそうです。

 

志村ふくみ著「織と文」(求龍堂)より
志村ふくみ著「織と文」(求龍堂)より

会場は世田谷美術館。

砧公園の中にあります。

会期中に展示作品の入れ替えがありました。

展示会は11月6日(日)までです。

 

ご興味のある方は、是非足を運んでみて下さい。

作品ももちろんすばらしいですが、

私たち日本人が、どれほど自然を近しく感じて生きてきたか・・・

そんなことを考えさせてくれる展示会だと思います。