炭と香(こう)

先日夜咄の茶事が終わりましたが、まだ少し余韻に浸っています。

色々なことが思い出されますが、和ろうそくのほのかな灯りで五感が研ぎ澄まされて行く中で見た

炉の中の炭の様子・お香の香りは、普段なかなか経験出来ないものなので、特に印象に残っています。

 

お茶を沸かすために用意する炭は、炉用・風炉用で異なり、

それぞれ形や大きさなど細かいところまで決まっています。

千利休が「利休七則」の中で言っているように

    炭は湯の沸くように

つがなければなりません。

現在のように、つまみ一つで火がついたり火の強弱を調整したり出来ませんから、

途中で火が消えることのないように、慎重に炭をつぎます。

この「炭をつぐ」様子はお茶事の中では一つの見どころになっているので、

「炭手前」というものもあって、お茶事の最中にお客様の前で披露します。

 

(写真は「くらべて覚える風炉の茶道具 炉の茶道具」淡交社 より)


こちらの写真も上記の書籍より
こちらの写真も上記の書籍より

炭がつがれて炉の中が整ったら、火の起こってきた灰の中に、お香を置きます。

このお香もお香を入れる香合も、季節によって決まりがあり、炉の季節の交合は基本的に陶磁器で、お香は練香。

練香は、時間とともに、じっくりと薫ってきます。

話は変わって、こちらはぐっと気楽な我が家の香立て「草原の馬」。

スティックタイプのお香を立てます。

時々使っていますが

お茶事のあとお香を立てたくなって出してきました。

 

普段使いのお香は、お店に色々なものが出ていますね。

師走の忙しい日々の中、

ちょっとお香を使って、気持ちを落ち着かせようかしら?