甲斐絹(かいき)

今回の旅行でも、いくつか着物関連の資料館などを巡って来ましたのでご紹介します。

 

まず始めは、河口湖北岸にある「大石紬伝統工芸館」。

ここは昔から養蚕の盛んな所で、

屑繭となる玉繭から紬が織られていました。

けれど、織り手となる人が居なくなり、現在ではこの工芸館に残された反物で終了とのことでした。

工芸館では、染や織の体験も出来ます。

 

この近くに、「辻が花染め」で有名な久保田一竹

(くぼた いっちく)さんの美術館があります。

 

ここを訪れるのは、実は二度目。以前に訪れた際は一竹さんはまだご存命で、

美術館の外のテラス席で

どなたかとお話をされていました。

 

館内には、技巧を尽くした豪華な絞り染めの着物がたくさん展示されていて圧巻です。

美術館の外には散策路もあって、お庭も楽しむことが出来ます。



郡内(ぐんない)と呼ばれる富士北麓・東部地域は、昔から織り物の盛んな所でした。

細い絹糸を先染めし平織するこの織物は、サラリとしていて光沢があり「甲斐絹(かいき)」と呼ばれてきました。

富士山の湧水は硬度が高く、色糸の発色を高めるとも言われています。

 

以前は羽織の裏地として有名だったそうで、江戸時代の

井原西鶴の「好色一代男」などに「郡内縞」として登場します。

戦後、生産は激減しますが、その後近代設備と高度な技術の導入で、新しい甲斐絹の時代がやってきました。

若い方々も頑張っているようです。

 

 

富士急行・富士山駅構内に「ヤマナシハタオリトラベル」というショップがあって、これらの商品を手に取ることが出来ます。

現在反物の生産は無いようですが、

ネクタイの生産は日本一だそうですよ。