濃茶を練る

来月、上野の国立博物館裏の庭園内にあるお茶室で、お茶会が開かれることになりました。

ここでのお茶会は二度目になります。

前回同様、先生のお仲間の社中との合同茶会です。

 

今回、我が社中は濃茶席の担当。

美味しい濃茶でお客さまをもてなしするべく、お稽古では既に特訓が行われています。

 

「お茶をいただく」というと、普通思い出されるのが

茶筅をシャカシャカと振って、泡立ったお茶をお出しする

「薄茶」と呼ばれる物。

今回担当の「濃茶」は、これとは違って、たっぷりと茶碗に入れたお茶を茶筅で「練り」ます。

 

濃茶の量は、一人3.75グラム。

今回は三人分を一椀で練る予定ですので、11グラム強のお茶を練ることになり、これはかなり加減の難しい仕事になるのです。

力任せに練るのではありません。

お茶の塊が残らぬように練りますが、あまり時間をかけていても

                         お茶の香りが飛んでしまいますし、手際良く練り上げるのです。

 

これがなかなか難しい・・・。

先日久しぶりのお稽古で力が入ってしまい、

濃茶を練った後、茶碗から出した茶筅が歪んでしまいました。

 

茶筅はご覧の通りの左右対称ですが、繊細なので直ぐに形が歪んでしまいます。

「あらあら、茶筅が曲がってしまったわね」

先生が、茶碗の中で数回振ると、あら不思議、元通りの対称形に。

歪みやすいということは、戻しやすいということでもあるのですが。

 

けれど、実際のお茶会の際に、お客様の見ている前で「あら、曲がってしまったワ」と歪みを直すことは出来ません。

お茶を練った後の茶筅は、速やかに茶碗から出して畳の上に立てますから、お客様の目に留まります。

やはり美しくなければいけません。

 

お茶のお点前は優雅に見えますが、実は気の抜くところは一つも無いのですよ。