気持ちと言葉

NHKで、「住民タクシーでどこへでも」という番組をやっていました。

過疎高齢化の進む町でバスなどの公共交通機関が衰退、買い物や通院のために住民タクシーが活躍している、という内容でした。

ここに高齢のご夫婦が登場しましたが、90歳を越えるご主人の方が認知症でした。

支える奥さんの方ももちろんおばあちゃんですが、ご主人を思いやる気持ちが表情だけでなく、一つ一つの言葉にも表れていて、胸を打たれました。

高齢者を支える地域の方も優しくて、お年寄りにかける言葉・お年寄りからの感謝の言葉、どちらも相手への思いやりに満ちていました。

 

別の話ですが、少し前に車の中で聞いていたラジオの番組で「看護師」さんのことが話題になっていました。

看護師さんのお仕事はたいへんですね。病院でお世話になったりすると、本当にその有難味がわかります。

為すべき仕事をこなすだけでもたいへんですが、

患者さんに対して、時に母になり、妻になり、娘になり(女性の場合ですが)、友人になる・・・こともあるワケです。

相手の話を嫌な顔をせずに、さえぎることなく最後まで聞く・・・なかなか難しいことです。

以前病院の待合室に座っていた時のこと、40~50代位の女性が大声で婦長さんらしき人に何か訴え始めました。

何か手違いがあったようでしたが、ご本人は「今日は大事な会議があったのを休んできたのに!」とえらい剣幕。

同じ話を何度も繰り返すその女性に対して、婦長さんは反論することなく

「そうですね」を繰り返しながら聞いていました。

そばでこの様子を見ながら、自分はあの婦長さんのように出来るかしら?と考えていました。

 

人と話す際には、その人との距離感も大切です。

突っ込んで話をしても良い人、サラッと表面だけにしておいた方が良い人・・。

後で「言い過ぎた」と思っても、

言ってしまった言葉を取り消すことは出来ません。

 

相手の気持ちに沿うように、相手との適当な距離感を保ちつつ話をするのは、

なかなか難しいことです。

 

冒頭のご夫婦にテレビで出会った時から、

主人に対して「優しい物言いをしましょ」と、ちょっと心掛けているんですよ。