大島紬

大島紬をほどくことにしました。

もともと叔母から譲り受けたものです。

和裁を習っていた頃だったので、それをほどいて洗い張りしてもらい、自分で勉強を兼ねて仕立てた着物でした。

長さもあったので、着物と羽織のアンサンブルに仕立てました。

在りし日の姿は、このホームページの「リンク」のページに

写真を載せてあります。

大島紬の糸はとても細いです。

脇の辺りが痛んでしましました。生地も少し弱っているようです。

着物にするのは諦めて、手提げとか何か別の物に作り変えようと思いました。

 

まずほどいたのは羽織の方。

着物にするワケではないので、多少の縮みはOKということで、自分で手洗いしてみることにしました。

羽織の小さな裂の部分を洗ってみたのが左の写真。

上が洗っていない方、下が洗ってみた方。

ほとんど変わりがないことがわかりました。

もともと大島紬は水に強いと言われています。

ですので、雨コートに仕立てる方もいらっしゃいます。

(撥水加工が必要です)

驚いたのは、すすぎの水を何度変えても黒い色が出ること。

和裁の教室で先生がこの着物に触れられて、「まだ手が黒くなる」とおっしゃったのを覚えています。

それこそが泥で染める大島紬の、まさに「泥」の色なのだと思いました。

思わず、この着物を染めてくれた職人さんの何十年も前の手業に想いを馳せました。

 

「大島紬は水に強い」ということと、「泥で染めた大島紬」の二つの実感で、

今回の水洗いは得ることの多いものとなりました。