紋付羽織袴と留袖

朝日新聞 2/14朝刊より
朝日新聞 2/14朝刊より

日本中がオリンピックに湧く中、13日に将棋棋士の羽生善治さんと

囲碁棋士の井上裕太さんの国民栄誉賞授与式が行われました。

首相官邸で行われた授与式に、お二人共紋付羽織袴で出席。

羽生さんの着物姿はよくお見かけしていますが、

やはり紋付羽織袴はちょっと違いますね。

お二人共とてもキリッとしていて、ステキでした。

和装では、紋付羽織袴は男性の衣装の中で最も格式の高い装いです。

 

一方の女性。

ミスの第一礼装は振袖ですが、ミセスの第一礼装は留袖。

きものカルチャーの初等科・修了試験は、

この留袖をご自分で着ていただくことになっています。

写真はこちらの教室の留袖です。

江戸友禅で、東京湾の磯の松や波、磯辺の民家などが描かれています。

色調も抑え目で渋く、華やかな京友禅とはまた違った雰囲気です。

 

黒い着物は女性を綺麗に見せるといいますが、

この着物を羽織ると、生徒さんは皆さんとてもしっとりとした大人の女性に変身します。

先日初めて留袖の授業に入った方も、実際に着てみて

「うわあ、ステキ」

                             とおっしゃっていました。

 

昔は親族も多く、結婚式もたくさんありましたから、留袖の活躍する場面は一生に何回もありました。

私の母ももちろん留袖を持っていて、何度も着ていました。

しかし現在では、残念ながら生涯に一度着るかどうかもわからない時代になりました。

日本女性の漆黒の留袖姿は、どんな豪華なドレスにも引けを取らない・・・と思うのですが。