カイコの話

少し前のことになりますが、皇居内の養蚕所のことが新聞に載っていました。

皇居内には「紅葉山養蚕所」という施設があって、蚕(カイコ)を育てています。

誰が育てているかというと、皇后さまが自らされているのです。

 

明治時代、生糸は重要な輸出品でした。

このため、当時の皇后さまが養蚕業奨励のために始められました。

けれどその後、国内の養蚕業は著しく衰退。

今でも皇后さまが皇居内で養蚕を続けていらっしゃるのは、

「日本の近代を支えた養蚕業を守り続けている人々への共感と、

 伝統をつなぐ者でありたいというお気持ちから」

とのことです。

 

その伝統が、雅子さまに引き継がれることになりました。

今月、初めて雅子さまが紅葉山養蚕所を視察され、

皇后さまから直接説明を受けられたそうです。

 

正絹の着物は、この蚕が吐き出す糸が無くては出来ません。

現在では海外から輸入される生糸もたくさんありますが、日本の蚕には是非頑張ってもらいたいですね。

 

と思っていたら、先日NHKの「クローズアップ現代+」でカイコの話をやっていました。

番組の途中から見たので、最初の方は別の話をしていたようですが、

要するに「生物」を生産工場として利用するという話でした。

カイコについていうと、カイコの糸(シルクタンパク質)を作り出すメカニズムをテクノロジーに利用しよう!

という内容です。(話が難しくなるので興味のある方はこちら → https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4133/

 

時代が変わってカイコの利用法も変化して行くようです。

いずれにしても、日本の養蚕業に明るい兆しが見られることは嬉しいお話ですね。