記念の茶事に向けて

今年はそろそろお茶名がいただけそう・・・ということで、先生は既に申請書を提出して下さっています。

手続きに数か月かかるので、今は無事に許可が降りることを心待ちにしているところです。

 

先生が「記念にお茶事を開いては?」と勧めて下さいました。

今回一緒にお茶名申請されたもう一人の方とご一緒に、です。

「お茶名が届くのが夏過ぎになると思うから、『口切り』」なんてどうかしら?」と先生。

「口切り」というのは「茶人の正月」とも呼ばれる晴れやかなお茶事です。

 

古くはその年にとれた葉茶は、濃茶については和紙の袋に詰めて茶壺の中に入れ、

その回りに薄茶の葉を詰めて蓋をし、封をして保管していました。

茶事のたびにその封を切って葉茶を出し、石臼で挽いて抹茶にして使っていました。

毎年11月頃になると前年から使っていた葉茶の在庫が無くなってきて、今年採れた新しいお茶を使うことになります。

初夏に摘まれた新茶が半年ほど寝かされて風味が最上になる頃に、

その新茶でお客様をおもてなしするという、そういういわれのお茶事なのです。

 

ですからこの「口切りお茶事」では、通常の流れの他に、

「お客様の目の前で茶壺の風を切って見せる」という所作が加わります。

「あなたのために、今まで封をしてあった茶壺を空けて、熟成された一番のお茶を差し上げますよ」

というパフォーマンスです。

 

「口切の茶事の勉強のためには、こんな本もあるのよ」

と先生が見せて下さいました。

一緒に亭主をすることになったもう一人の方と、

「まずは本を買って、勉強してから打ち合わせしましょう」。

 

まだまだ先・・・と思っていても、あっという間に時間は過ぎて行きます。あれこれと考えを巡らせながら、思い出に残るお茶事にしたいと思います。