和裁

今週発売の「きものSalon '18 -'19 秋冬号」に読みたい記事があり、購入して家で読んでいました。

すると記事の中に今年の春に結婚された知花くららさんの婚礼衣装のことが書かれてあって、

その婚礼衣装製作に携わった中の一人に、以前私が習いに行っていた和裁の先生がいらしたことを知りました。

先生は昨年秋に厚生労働省の「現代の名工」に選ばれた方。

今でも時々お会いして、色々勉強させていただいています。

知花さんの白無垢は、他では見られない完全オリジナルの素敵な衣装。

生地も特別なものなので、きっと先生がお持ちの和裁の技術が発揮されたことでしょう。

 

着物を縫うことを、洋裁に対して和裁と言いますが、

和裁士さんはただ縫うばかりではありません。

直線裁断の生地を、それぞれ違う体型の人が美しく纏えるように縫うワケですから、着物の各所に和裁士さんの技術が詰まっています。

 

話は変わって、右の写真は私のへら台とくけ台。

点前のヘラ台は、着物を広げてこの上でヘラを使うもの。

本来の和裁では長い反物を広げられるように、一枚板の和裁台を使いますが、我が家にはスペースがないので、簡易の折りたたみ式。伸ばせば反物も広げられます。

 

裁ち台の向うはくけ台。

これについたクリップに反物を留めて縫い進みます。

机に取り付けられる簡易型のものあります。

半衿付けの時に便利です。

 


下の写真は和裁用物差しとメジャー。

上が竹の物差しで、下は鯨尺と普通のメジャーが裏表になったもの。

着物の世界は今でも鯨尺で、「袖丈1尺3寸」などと言います。鯨尺の1寸は約3.8cm。

着物を誂えようとする時、自分のサイズがこの鯨尺寸法で言えると良いですね。

 

こちらの教室にお勉強にいらした方には、半衿付けの講義の際にこの和裁道具を紹介しながら、

和裁について多少のお話もしています。

今では海外縫製やミシン縫製の着物もありますが、日本の和裁士さんならではの高い技術も知って欲しいと思います。