百人一首

10月から聴講していたお茶の講座の最終回に出席してきました。

今回の内容は百人一首。とはいっても歌の解釈ではなくて、茶道との関わりの中で考えてみようという内容です。

茶道具の銘を和歌から取ることがありますから、和歌を知っていると理解が深まることがあるのです。

 

今回の先生は、早稲田大学教授の兼築信行先生。

百人一首についてのご本もたくさん出していらっしゃいます。

お茶の盛んな松江のご出身で、お母さまは茶道の先生だとか。

楽しいお話はあっちに飛び、こっちに転がり・・・あっという間の2時間でした。

 

百人一首というのは、「古今和歌集」を含む勅撰和歌集から選ばれた和歌です。

選者は藤原定家と言われていますが、実ははっきりしないのだそうです。

一番多いのが恋愛の歌で、約半分になるのだとか。

 

 

百人一首はかるたにもなっていますね。

もちろん、百人一首が成立した頃からかるただったワケではありませんよ。映画「ちはやふる」のような競技かるたは、明治時代も終わり頃に成立しました。

兼築先生曰く「あれは、歌の内容を知らなくても、覚えさえすれば出来るんです」。早取りを競う競技かるたは、どちらかというとスポーツに近いのだとか。

  

ところでお茶の話ですが、唐絵か墨跡が中心だった茶掛けに、初めて和歌を使ったのが武野紹鴎ですね。

「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」

阿倍仲麻呂の歌です。

武野紹鴎は連歌師だったとも言われ、和歌を三条西実隆に学びました。和歌に造詣が深かったんですね。

 

ところで講義最後に兼築先生が、「和歌は”音”です」おっしゃいました。

皇居での歌会などで、歌がろうろうと詠み上げられますね。

「あーまーのーはーらーーー」

和歌は解釈しようとする前に、まず耳でじっくり聞いてみるのも良いかも知れません。

折角日本人に生まれたんですから、百人一首くらいアタマに入れておきたいものだワ!

と思いますが、色々なことがなかなか記憶できない今日この頃です・・・。