宮中祭祀

先日天皇陛下と皇后さまが「期日奉告の儀」という宮中祭祀に臨まれました。

お二人とも古式に則った衣装をお召しで、その美しい姿に目を奪われました。

 

朝日新聞5/9朝刊より
朝日新聞5/9朝刊より

天皇陛下は礼装の束帯(そくたい)姿。

笏(しゃく)を手に持って垂纓冠(すいえいのかんむり)を被っていらっしゃいました。

一番外側に身につけていらっしゃる御袍(ごほう)の色は黄櫨染(こうろぜん)と呼ばれる色で、天皇が儀式の際に使用すると決められた絶対禁色です。

ちなみに、ハゼノキとスオウで染めます。

生地の文様は、鳳凰・桐・竹・麒麟など王を象徴するモチーフとのこと。

 

皇后さまのお召しものは、五ッ衣(いつつぎぬ)の上に

緑色の小袿(こうちぎ)を重ねたもの。

亀甲の地紋に、鶴と松の丸紋がちりばめれれているそうです。

長崎盛輝/著「かさねの色目」青幻社
長崎盛輝/著「かさねの色目」青幻社

上の写真ではわかりずらいですが、緑色の小袿のすぐ下に五ッ衣の紫が重なっています。

これは「襲(かさね)の色目」でいう「松重(まつがさね)」で

おめでたい時に用いられる色目です。

皇后さまの衣装は10kgを超えるそうですよ。

 

頭につけていらっしゃるのは釵子(さいし)と呼ばれる髪飾り。

 

朝日新聞5/9朝刊より
朝日新聞5/9朝刊より

この後、皇居・宮殿では「勅使発遣の儀」が。

天皇陛下のこの時の衣装は、右の写真のような御引直衣(おひきのうし)と呼ばれるもの。こちらの裾を引く衣装も、鎌倉時代以降は天皇だけの装束となりました。

 

実は新天皇になられてから拝見するその御姿に、とても凛としたものを感じています。

今回の装束姿も、まるで毎日お召しになっていらっしゃるかのような堂々としたご様子でした。

 

皇后さまも、とても柔らかい表情をされていらっしゃいますね。

お体に気をつけながら、御公務を続けていただきたいです。