行商のおばちゃん

10月5日朝日新聞夕刊
10月5日朝日新聞夕刊

先日の夕刊に、左のような大きな記事が載っていて目に留まりました。

タイトルに「消えゆく行商のおばちゃん」とありますが、これは印西市のおばちゃん達のことです。

 

「行商のおばちゃん」というのは市内の農家のおばちゃん、それもかなり高齢のおばちゃん方のことで、朝収穫した獲れたて野菜を山のように積んで背中に担ぎ、電車に乗って東京まで売りに出る人たちのことです。

1971年上野駅
1971年上野駅

写真がわかりずらいので、左上の写真だけ拡大したのが右です。

ね、すごいでしょう。

小柄なこのおばちゃんたちが担いだ荷物の重さは80kgもあったといいますから、とても真似できません。

 

私がここに越して着た頃は、まだまだこんなおばちゃん達の姿を時々見かけることがありました。

すごいな-------

当時からずっと思ってきました。

いつだったか、テレビでこのおばちゃんたちのことを紹介していました。

東京では、このおばちゃんたちが担いでくる新鮮野菜を毎日心待ちにしている「お得意様」がいるんですね。

こういったお客さんとは仲良くなって、一緒に旅行に行ったり、子供の結婚式に招待したりしたんだとか。

最近は見かけなくなったと思っていたら、担ぎ手も高齢化で、

もう大きな荷物を担いで東京まで売りに出る人も少なくなったんだそうです。

 

それが新コロナで、全く行商に出られなくなりました。

お得意さんと会えない中、時々「元気ですか?」などと電話もかかってくるそうです。

新コロナは私たちの身の回りの様々なことを変えているんですね。