着物のお手入れ

袷の季節が終わったので、着物をクリーニングに出しに行きました。

着物の専門店ですので、持って行った着物は一つ一つ汚れが無いか、食べこぼしなどが無いか、シミが無いか・・・

など、きちんと確認してから受け取ってくれます。

着物は毎回洗えませんから、自分では着物を脱いだ時にホコリを払って、汚れがついていないか確認しているつもりですが、見落としのある場合もありますから、別の目で見てもらえるととても安心です。

今回も、担当の方が一枚一枚丁寧に点検してくださいました。

 

その際、「綺麗に着ていらっしゃいますね。着物を大事に着ていらっしゃるのがわかります」と言って下さいました。

 

着物を上手に着ていないと、直ぐに汚れてしまうのが着物の衿の首に接する辺り。

長襦袢に付けられた半衿と着物の衿が綺麗に重なっていれば、

半衿は汚れても、着物の衿が汚れることはありません。

けれど、衣紋が抜けていなかったり、長襦袢が左右対称に着れていなかったりすると、着物の衿が首に付いてしまい、衿が汚れてしまうことがあります。

半衿は付け替えて洗えますが、着物は毎回洗えませんから、

なるべく汚れないように着たいですね。

 

着物の裾の方もお手入れを。

洋服で出掛ける時のことを考えてもわかるように、一日履いた靴は結構汚れます。

着物も地面近くまで丈がありますから、

目に見えなくても結構ホコリを被っていますよ。

私は着物を脱いだ後は、必ず裾のホコリも払います。

 

着物は脱いだら洗濯機にポイ!というワケには行きません。

着物のことを勉強する際には、是非このお手入れについても教わってくださいね。 

夏用の絽の半衿
夏用の絽の半衿

毎日忙しく過ごしていると、着物のお手入れは大変に思われるかもしれませんが、

着物を慈しみながら、お手入れも楽しんでいただけたらと思います。

 

ところで余談ですが、6月から半衿はきっちりと夏物に変わります。

まだ塩瀬の半衿が付いている方は、忘れないうちに付け替えましょう。