我が家の畳を取り換えることになりました。

着物の教室用に使用している和室6枚と、居間の一角に敷いてある畳3枚の二ヶ所です。

お願いするのは、前回と同じ地元の畳屋さん。

全国版技能グランプリで第1位&厚生労働大臣賞を受賞されたことのある畳屋さんで、

熊本のイグサ農家と契約して、国産の畳表を作っています。

がっちりした体格の畳屋さんで、テキパキと気持ち良くお仕事をされます。

畳の縁を決めるのに見本帳を見せてくれましたが、

「畳に添わせてみると、またちょっと違って見えますよ」

と言って、別に日に新しい畳と共に再度持ってきて、

畳に添わせて見せてくれました。

なるほど、畳と合わせてみると印象がはっきりしました。

 

交換の当日は朝8時頃に今ある畳を取りに来て、

夕方4時頃に新しくなった畳を納品。

30分くらいの作業で、家の中はイグサの良い香りと共に

 

見違えるようになりました。

 

 

搬入後の授業では、

「わあ~、きれい」と好評。

しばらくイグサの良い香りも楽しめそうです。


日本相撲協会特別編集  「大相撲より」
日本相撲協会特別編集  「大相撲より」

話は変わりますが、先日「美の壺」で草履をやっていて、

最後に相撲の行司さんが履く畳表の草履が出て来ました。

相撲の行司にはたくさんの種類があって、序ノ口・序二段・三段目・幕下・十枚目・

幕内・三役と階級が上がって行き、最高ランクが立行司。

下位ランクの行司は裸足ですが、足袋を履くようになるのは十枚目行司から。

そして畳表の草履を履けるのは、最後の三役と立行司のみだそうです。

 

この草履に編まれるのは「稲わら」で、山形県寒河江市で特別に作られている

             節と節の間が通常の物よりも長いものとのこと。

         これで編んだ畳表の裏に竹皮をはり、土俵上で滑らないように、底には麻縄が縫い付けられています。

 

 畳もこの草履も、全て自然に変えるもので手作りされているというところが良いですね。