先日、用事があって市川の方まで出掛けました。
その帰り道、東山魁夷記念館に立ち寄ることに。
今までこの記念館の前を何回か通り過ぎていて、その度にいつか訪れてみたいと思っていました。
東山魁夷は有名な画家ですが、
戦後からこの市川に移り住み、人生の大半を過ごしとたことは知りませんでした。
記念館では丁度「川島織物セルコン特別協力記念展」というのをやっています。
川島セルコンは、江戸時代の終わりに上田屋という呉服悉皆屋から始まりましたが、
その後合併などを経て、現在に至っているそうです。
着物を着る人には、軍配マークの「川島織物の帯」として知られています。
現在川島セルコンは、室内装飾やインテリや商品なども手掛けたり、歌舞伎座などの劇場の緞帳も製作しています。
今回の「川島織物セルコン特別協力記念展」では、こちらの会社が製織した緞帳・東山魁夷「朝明けの潮」と
横山大観「霊峰飛鶴」の製作の様子を見ることが出来ます。
この二つの緞帳は、歌舞伎座・新開場10周年を記念して、今年4月から掲飾されているそうです。
歌舞伎座に足を運ばれた方は、実物をご覧になっていらっしゃるかも知れませね。
「朝明けの潮」は山口県・青海島の岩礁をモチーフに、その海や波、岩礁の様子が描かれています。
緞帳はこの色彩のグラーデ―ションを表現するために、少しずつ色の異なるたくさんの色が用意されました。
今回の展示では、これに使用された少しずつ色味の異なるたくさんの糸と、その織見本を直に見ることが出来ます。
涼しくて静かな空間で美しいものをみたので、ゆっくりとお茶をいただきたくなりました。
1階にはカフェもあるので、そこで一休み。
小さいですがミュージアムショップもあり、私は便箋と封筒のセットを買ってきました。
暑いのでほとんど何処にも行かずの8月でしたが、
きれいなものを見て、この日はしばし暑さを忘れる一日になりました。