小学生のお茶体験

私のお茶の先生が、東京の小学校から依頼を受けて、「お茶の一日体験授業」の講師を長年続けていらっしゃいます。

毎回社中の誰かにお声がかかって、アシスタント(?)として先生に同行します。

今年はその日に他の予定が無かった私に声をかけていただいて、東京・谷中の小学校へ同行しました。

三年生の一組と二組、それぞれ30人くらいのクラスを45分の授業で一回ずづ、

3時間目と4時間目の授業ということで伺いました。

 

場所が谷中でお寺も多く、今回お邪魔した小学校も周囲の景色に溶け込むようなデザインで建てられていて、

タクシーから降りて直ぐは「え、小学校はどこ?」と見渡してしまいました。

 

授業の初めに、先生がお茶について

「お茶はみんなが仲良くするためにあるのよ」とお話しされるのを、

子供たちは目をキラキラと輝かせながら聞いていました。

その後で一番簡単な「盆略点前」を先生の解説付きで披露したあと、

和室と隣の椅子席の部屋に分かれて、いよいよお茶を点ててみることになりました。

 

短い時間の中ですから細かいお点前は抜きにして、

清めたお茶碗に、棗から茶杓でお茶をすくって入れ、

お湯を注いだところを茶筅で実際に点ててみるところだけをやってみます。

分かれたグループの中で、お茶を点てる人とそのお茶をいただく人、

それぞれ替わりばんこで。

やはりシャカシャカと茶筅を振るところが「お茶」らしく感じられるのでしょうね。

みんな頑張って茶筅を振っていました。

 

お茶が点つのを待っている方は、

心配そうに茶碗の中をのぞき込んだり、美味しそうにお菓子を食べていたり。

概ねみんなお茶は美味しくいただけたようでした。

お菓子を食べた後のお茶は、美味しいですからね!

 

子供たちにも楽しんで貰って無事に授業を終えたころはお昼。

子供たちは給食のために教室へ戻り、私たちも学校を後にしました。

 

それでは我々もお昼を・・・ということで、

毎年こちらに足を運んでいる先生のおススメの近所のおにぎり屋さんへ。

出されたおにぎりはお米がピカピカでした!

心もお腹も満たされて、それから帰宅の途につきました。